明日、3月23日は『世界気象デー』です。1950(昭和25)年3月23日、世界気象機関条約が発効し、国連の専門機関である「世界気象機関(WMO)」が正式に発足した日であることに由来します。自然災害防止の観点からも、気象観測についての国際的な協力は、今後、ますます重要視される分野ですので、「世界気象機関(WMO)」というキーワード、大人の知識として蓄えておきたいですね。
ということで本日は「気」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「気嵩」ってなんと読む?
「気嵩」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「負けん気が強いこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「彼女は気嵩な人だから、逆風だと、より燃えるのかもしれないわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 気嵩(きがさ)です。
「嵩(かさ)」という字は、「嵩む(かさむ)」「嵩張る(かさばる)」など、質量が大きいことを表す字です。「気嵩(きがさ)」は、「気力の質量が大きい」ことを表現するなりたちの熟語ですので「負けん気が強い(ほど気力がある)」という意味になります。「気嵩(きがさ)のある人」「○○さんは気嵩(きがさ)なので」というような使い方をします。「勝気」「負けん気」等の同義語よりも、大人の語彙として程よく人の性質をたてるようなイメージの言葉ですので、「気嵩(きがさ)」、使いこなしたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「気色ばむ」ってなんと読む?
「気色ばむ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「むっとして顔色を変える」「それらしいようすが現れる」「意中をほのめかす」「意味ありげな態度をとる」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「会議で反対意見が出たときは、部長がちょっと気色ばんだから、ハラハラしたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 気色ばむ(けしきばむ) です。
「気色」という表記は「きしょく」「けしき」と、2通りの読み方があります。どちらで読んでも、おおまかに「態度や表情に現れたようす」「気配やきざし」という意味、またはそこから派生した意味になります。しかし、ほかの言葉と組み合わさると、現代的には、読み方の通例があるのが、今回扱った「気色ばむ(けしきばむ)」や、「気色悪い(きしょくわるい)」などです。「気色ばむ」は、古語としては「きしょくばむ」とも読みますが、現代、通常は「気色ばむ(けしきばむ)」と読みますので、無難で常識的な読み方としてインプットしておきましょう。
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本日は、3月23日『世界気象デー』のトリビアと、「気」という字の入った日本語から、
・気嵩(きがさ)
・気色ばむ(けしきばむ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国連広報センターウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱