今年は全国的に、桜の開花が早めなようですね。東京で3月14日、平年より10日程度早い開花宣言があったのを皮切りに、続いて開花宣言が行われた各地でも、平年より4~11日程度も早い観測が話題になっています。改めて考えると、開花や満開の情報が天気予報の定番になるほど、桜の花は、日本人にとって特別な花であると実感します。
ということで本日はこの「桜」にまつわる日本語クイズをお送りします。
【問題1】「深山桜」ってなんと読む?
「朝靄」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「奥深い山に咲いている桜」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「手入れされた庭園で鑑賞する桜も、深山桜も、それぞれに良さと美しさがあるのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 深山桜(みやまざくら)です。
「深山桜(みやまざくら)」は、「奥深い山に咲いている桜」の総称的に使用されるほか、以下の画像の「バラ科の落葉低木」の名称でもあります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「徒桜」ってなんと読む?
「徒桜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「散りやすい桜の花」を意味する言葉で、「はかないもののたとえ」としても使用される言葉です。
<使用例>
「今週末を逃したら、徒桜というくらいですもの、お花見は難しいんじゃないかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 徒桜(あだざくら)です。
「徒桜(あだざくら)」、「徒」の読み方が難しかったですが、正解できたでしょうか?「徒(あだ)」とつく単語はほかに、「徒花(あだばな)」「徒(あだ)やおろそか」などがございます。「徒桜(あだざくら)」は、古来、「散りやすい、はかないもの」のたとえとして大変ポピュラーに使用されてきた言葉で、「浮世の徒桜(うきよのあだざくら)」など、「浮世」という言葉とセットで使用する例が、書物や芸能などに多く見られます。
また、「浮気な女。遊女」の意味でも使用されたようです。
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本日は、日本文化と大変関わりの深い特別な花「桜」にまつわる日本語から、
・深山桜(みやまざくら)
・徒桜(あだざくら)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/気象庁ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱