90年以上の伝統を受け継ぎ、2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」。
1Fにあるペストリーショップ、PATISSERIE「栞杏1928」の料理長であるペストリー料理長の生野剛哉氏は、スイーツでもこの日本の伝統美を表現したいと、数々の作品を生み出してきました。
PATISSERIE「栞杏1928」では、2023年4月5日(水)から錦絵ショコラ「日本橋」が販売開始となります。
錦絵ショコラ「日本橋」は、正面玄関からレストランや客室、バンケットへと続く回廊を彩る、浮世絵をモチーフにした彩色木彫板のひとつ、「日本橋」を再現したショコラ。本記事ではショコラの実食レポートを交え、その魅力をお伝えします。
2023年4月5日(水)発売!錦絵ショコラ「日本橋」実食レポート
3センチ角のチョコレートのキャンバスに、五街道の起点となる日本橋を行き交う江戸時代の人々が描かれた、錦絵ショコラ「日本橋」。上品な木箱に入れられたショコラは、まさにアート作品のようなんです。
ホテルのアートをモチーフとした紙袋や、美しい金色に彩られたボックスの蓋も、気品に満ち溢れていて素敵。特別な贈り物にも好適です。
錦絵ショコラ「日本橋」のフレーバーは5種類
フレーバーはショコラごとに異なり、左から「オレンジアールグレイ」「カシスフィグ」「シャンパンフレーズ」「抹茶」「バニラ」の5種類。絵柄と合わせて、ひとつひとつご紹介します。
■1:ほのかな苦みと爽やかな後味の「オレンジアールグレイ」
アールグレイの茶葉で香りづけされたミルクチョコレートと、グランマルニエを効かせたオレンジの、2層のガナッシュが楽しめる「オレンジアールグレイ」です。
濃厚なショコラの味わいの中に、オレンジリキュールのほのかな苦みと、ふわり香るアールグレイの香りが感じられるひと品。爽やかですっきりとした後味です。
「オレンジアールグレイ」では、日本橋の手前にいる傘を持った女性が表現されています。傘の骨や橋の欄干など、細かい部分の緻密な表現にも注目です。
■2:華やかな酸味が広がる「カシスフィグ」
「カシスフィグ」は、いちじくのつぶつぶ感が楽しいガナッシュと、カシスのパートドフリュイ(ゼリー状のペースト)が2層になったショコラです。カシスのまろやかな甘みと、華やかな酸味が口いっぱいに広がります。ショコラとカシスのバランスも絶妙です。
先ほどの「オレンジアールグレイ」で描かれていた女性の手を引く、ふたりの女性が「カシスフィグ」では描かれています。華やかな往来での、楽しそうな声が聞こえてきそうです。
■3:しっかりとした甘みと香りの「シャンパンフレーズ」
「シャンパンフレーズ」は、シャンパンのビターなガナッシュに、パートドフリュイでいちごの甘みと香りを添えた、チャーミングな味わいのショコラです。
酸味が少なく、しっかりとした甘みのいちごのパートドフリュイは、全体をまろやかにまとめています。左から順番にいただいた筆者には、酸味のあるショコラとの差がより感じられました。
「シャンパンフレーズ」で表現されているのはこちらの女性。ショコラでは緑色で表現されていますが、元の錦絵のとても華やかな着物も印象的ですね。実際の錦絵と比べ、同じところ、違うところを探してみるのも楽しいかもしれません。
■4:香り高いお茶のおいしさが楽しめる「抹茶」
続いてこちらは「抹茶」。ホワイトチョコレートをベースにしたガナッシュに、しっかりと苦みやうま味を感じられる、香り高い抹茶を混ぜ込んだひと品です。
口に入れた瞬間、まず感じるのはなめらかなチョコレートの口当たりです。そして、抹茶の香りが広がり、その後に渋みが口の中に広がります。抹茶好きにはたまらない、深い味わいのチョコレートです。
「抹茶」で表現されているのは、橋の反対側にいる親子の様子です。こちらも繊細な傘の骨一本一本や、子どもの表情に至るまで、とても細かく表現されているのがわかります。
■5:奥行きのある味わいの「バニラ」
最後は、甘いバニラ風味のミルクガナッシュに、アマレットを忍ばせた「バニラ」。
舌触りがとってもよく、なめらかな口どけが特徴です。どこかナッツのようなコクのある味わいはアマレットの風味でしょうか。ただのミルクチョコレートにとどまらない、奥行きのある味わいが魅力です。
「バニラ」で表現されている錦絵には、これから日本橋に向かおうとする人々の様子が描かれています。
ショコラで使用されている色彩は、黒と白、緑と橙の4色。しかしたった4色でも、きちんと元の錦絵の鮮やかで華やかで、楽し気な様子が表現されているのがとても素晴らしいですよね。色のバランスも絶妙です。
人気の焼き菓子を詰め合わせた「セレクトボックス」も発売
そのほかPATISSERIE「栞杏1928」では、同じく4月5日(水)より、マンディアンやマドレーヌ、フィナンシェなどの人気の焼き菓子を詰め合わせた「セレクトボックス」などの新商品が発売となります。
「セレクトボックス」の上質な貼り箱の蓋の内側にも美術品があしらわれており、ひとひねりあるデザインに仕上げられています。
もちろんこれらのデザインも、ホテル内に実在する日本画や彫刻などの美術工芸品をモチーフとしたものです。
PATISSERIE「栞杏1928」の店名の「栞杏」は、フランス語で“つなぐ”“絆”を意味する「Lien(リアン)」に由来。ギフトを通じて大切な人に気持ちを伝えてほしいという願いが込められています。
手土産や贈り物にも好適な、PATISSERIE「栞杏1928」の錦絵ショコラ「日本橋」。みなさんも、小さな美術品に想いをのせて、誰かに特別なギフトを贈ってみませんか?
問い合わせ先
- ホテル雅叙園東京 PATISSERIE「栞杏1928」
- 営業時間/11:00~20:00
- TEL:03-5434-5230
- 住所/東京都目黒区下目黒1-8-1
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美