雑誌『Precious』5月号では、『大人こそ楽しい「パリ」の魅力、再発見!』と題し、あらためて憧れの街・パリについて特集しています。パリといえば名だたる名門ジュエラーの集う地。

近年、宝飾の聖地といわれるヴァンドーム広場とその周辺では、トップジュエラーの旗艦店が相次いでリニューアルオープンしています。建物の多くは歴史的建造物のため、外観を変えることはできませんが、メゾンのこだわりが詰まった店内は、実に個性豊か。珠玉のハイジュエリーが待つ、4大ジュエラーの本店をご案内しましょう!

今回ご紹介するのは、ヴァンドーム広場のヴァン クリーフ&アーペル本店です。

【ヴァン クリーフ&アーペル】歴史ある本店と新たなサロンがメゾン誕生の物語を今に伝える

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ヴァンドーム広場のヴァン クリーフ&アーペル本店

1906年の創業から変わることなくヴァンドーム広場22番地に本店を構えるヴァン クリーフ&アーペル。その特別なブティックは創業100周年を迎えた2006年、由緒ある建物の外観に合わせ、18世紀の様式を現代的に解釈してリノベーションされました。

生まれ変わった店内の装飾にはメゾンのエスプリが散りばめられ、アイコンである妖精の姿も…。2階へと続く階段がある吹き抜けにはムラノガラスのシャンデリアが下がり、金箔で覆われたレリーフが壮麗な輝きを放ちます。この場所に佇むと、誰もが夢の世界へ。

そして2016年、本店の隣に新たなサロンがオープン。ジュエリーのほか時計が充実した店内は、本店の様式を踏襲しながらもよりモダンなスタイルに。ここにはメゾンが所有する貴重なアーカイブ作品やデザイン画も展示されています。

アルコーブを彩る、メゾンに幸運をもたらすバラ

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バラに彩られたアルコーブ

22番地のブティックの吹き抜けにつくられたアルコーブ(装飾空間)。その壁面装飾のモチーフは、3種類のバラの花。メゾンにとって幸運の花でもあるバラは、パリ万国博覧会で初めてグランプリに輝いたブレスレットにも使われていた。レリーフ全体が11金のホワイトゴールド箔で覆われている。

絶妙なバランスで引き立て合う創業からの本店と20番地の新サロン

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新サロン「ヘリテージ」ギャラリー

ヴァンドーム広場20番地に、2016年に誕生したサロンの「ヘリテージ」ギャラリー。20番地から24番地まで拡張されたヴァン クリーフ&アーペルのブティックは、宝飾の聖地での存在感を一段と増している。曲線で構成されたモダンな室内装飾は、ニッケルがアクセント。

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随所にメゾンらしいモチーフが施されて

こちらは広場の22番地にあるブティック。石膏と木製のレリーフには、メゾン伝統のデザインモチーフである植物のほか、蝶やトンボ、妖精の姿が浮かび上がる。

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歴史的な要素を組み込みながら、モダンなスタイルの新サロン

20番地の新サロンの2階へと続く階段。歴史的にパリの建築に用いられてきた石灰岩が使われている。

伝説の舞踏会へと誘う夢のような輝きをまとって

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『マリサ ネックレス』[ホワイトゴールド×ダイヤモンド]※日本円の税込み参考価格は¥126,060,000

最上級のダイヤモンドによる迫力に満ちた壮麗な煌めき

華やかな舞踏会にインスピレーションを得て生まれたハイジュエリーコレクションのネックレス。世界の王族やセレブリティが訪れるパリ本店には、こうした圧倒的な存在感を放つハイジュエリーが揃う。

このネックレスは、流麗でありながらも明快なラインとシンメトリーのデザインによって、伝統のエレガントなデザインが力強く、モダンに。

〈ヴァン クリーフ&アーペル〉

  • Adress/20-24 place Vendôme 75001 Paris
  • URL/www.vancleefarpels.com
  • ●20番地、22番地の店の入口はそれぞれにある。
    ●公式ホームページの「ブティックを探す」から営業時間、電話番号、地図が確認でき、訪店予約も可能。

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PHOTO :
武田正彦
EDIT :
福田詞子(英国宝石学協会 FGA)、喜多容子(Precious)
コーディネート :
鈴木春恵