「刺高」って何と読む?「しこう」ではありませんよ!
明日、4月16日は、映画史上に輝く『喜劇王』と呼ばれるチャールズ・チャップリンの誕生日で、世界的に『チャップリン・デー』と呼ばれています。チャップリンは、トーキー映画の登場後も、無声での表現にこだわった人として有名ですが、そのチャップリンがあえて「声を出す」ことを演出として逆手にとったのが、1940(昭和15)年に公開された映画『独裁者』です。
当時は第二次世界大戦中。歴史上悪名高いアドルフ・ヒトラーが、大変な脅威をふるった時代です。ヒトラーの武器として有名なのが「演説」で、弁舌巧みに人の心をつかむテクニックをもち、1日に何度も演説をし、聴衆を熱狂させたと言われています。チャップリンの映画『独裁者』はヒトラーを揶揄する内容でしたが、映画の最後、ヒトラーを模した主人公の独裁者の演説シーンを、「これまで無声を通したチャップリンが、初めて声を出し、6分もの大演説をする」という衝撃的な手法で際立たせ、ファシズムを風刺したのです。
ということで本日は、偉大な喜劇王を偲びつつ、「刺」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「刺る」ってなんと読む?
「刺る」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「非難する。けなす」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「チャップリンは、芸術で悪政を刺ったのね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 刺る(そしる) です。
「刺」という字は「とげ」とも読みますが、「刺る(そしる)」は、「言葉による刺(とげ)で相手を刺す」ということかもしれませんね。さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「刺高」ってなんと読む?
「刺高」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「角だって、ごつごつしていること」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「このブレスレット、デザインは気に入っているんだけれど、刺高だから、ときどき当たると痛いのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 刺高(いらたか/いらだか)です。
「刺」という字、「刺草(いらくさ)」「刺虫(いらむし)」など、慣用的に「いら」と読む例がございます。「刺高(いらたか/いらだか)」は、「角だった、ごつごつした形状」を指す言葉ですが、「いらたか数珠(じゅず)」という、修験者の持つ、ごつごつした形の数珠の短縮語としても使われます。
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本日は、4月16日『チャップリン・デー』にちなんで、「刺」という字の入った日本語から、
・刺る(そしる)
・刺高(いらたか/いらだか)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)」(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱