親しい人が大事な商談を控え緊張していたり、元気がなかったりしたら、「励ましの言葉」で力づけてあげたいですね。とはいえ、励ましのつもりが逆効果となり、かえって相手を傷つけてしまうことがないように…と考えれば考えるほど、何と声を掛ければいいのかわからなくなってしまうもの。この記事ではシーン別に使える「励ましの言葉」やカリスマたちが残す「励まし」の名言をご紹介。是非、ご参考にしてください。

【目次】

励ましの言葉とは相手を力づけたいと願う思いやりの言葉です。
励ましの言葉とは相手を力づけたいと願う思いやりの言葉です。

【ビジネスで「励ましの言葉」が必要なシーンとメリットは?】

■そもそも「励まし」とは?

「励まし」は「励ます」という動詞が名詞化したものです。『デジタル大辞泉』によれば、「励ます」には、「気持ちが奮い立つようにしてやる。元気づける。力づける。激励する」という意味と「声などを激しくする。強くする」という意味がありますが、今回取り上げるのは前者の意味です。なんらかの出来事に失望し、気力を失いかけている人を、少しでも元気づけられたら…。「励ましの言葉」は、相手を思いやり、力づけたい気持ちを表現した言葉です。

■「励まし」の「メリット」 

失望し、気力を失っている人に対して、適切な「励ましの言葉」が掛けられたら、どんなメリットがあるのでしょうか。

・ネガティブに陥った思考を少しでも前向きに変えられる

・迷っている相手の背中を押してあげられる

・信頼関係が築ける

■「励ましの言葉」が役立つシーン

どんな場面で「励ましの言葉」が必要とされるのでしょうか。いくつか挙げてみましょう。

・大事な商談など緊張する場面を控えているとき

・ケガや病気をしたとき

・身内に不幸があったとき

・失敗やミスがをしたとき


【そのまま使える「励ましの言葉」の例文】

それでは、シーン別に使える「励ましの言葉」をご紹介します。大切なのは、相手の気持ちを尊重して自分の気持ちを押しつけないこと。「私はあなたの味方だし、陰ながら応援していますよ」という気持ちを控えめに伝えましょう。

■大事な商談などの緊張する場面を控えているとき

「大変だと思いますが、お力を存分に発揮できますように!」

「○○さんなら、きっと大丈夫! いつもの調子で行ってらしてください!」

「応援しています!」

「○○さんらしく頑張ってください!」

■ケガや病気をしたとき  

「なんとお声掛けしたらよいかわかりませんが、どうぞご無理なさいませんように」

「お休みが続くのは○○さんが悪い訳じゃないですよ。みんなわかっていますから、ゆっくり治してくださいね」

「私に何かできることがあったら、おっしゃってくださいね」

■身内に不幸があったとき

「お気持ち、お察しいたします」

「ご傷心いかばかりかと心が痛みます」

「おつらいですね。私でよろしければ、いつでも話を聞きますから。お声を掛けてくださいね」

「さぞやお力落としのことと存じますが、お悲しみのあまりお体を損ねませんように…」

「どうか一日も早くお心が癒やされますように」

■失敗やミスをしたとき  

「おひとりでつらい思いをなさいましたね。みな、○○さんのことを応援していますよ」

「嫌になるくらいうまくいかないときってありますよね、でも、きっと大丈夫ですよ」

「今は苦しいときですが、焦らずじっくり力を蓄えてください」

「まだまだこれからですよ!」


【心に残る励ましの言葉「名言」集】

元気のない人に掛けてあげたい「励ましの名言」を集めてみました。

■「万策尽きたと思うな。
  自ら断崖絶壁の淵にたて。
  その時はじめて新たなる風は必ず吹く」

松下幸之助(日本の実業家、発明家、松下電器産業(現・パナソニック)創業者 / 1894~1989年)

■「過去ばかり振り向いていたのではダメだ。
  自分がこれまで何をして、これまでに誰だったのかを受け止めたうえで、
  それを捨てればいい」

スティーブ・ジョブズ (米国の実業家、アップルコンピュータ―創業者 / 1955~2011年) 

■「壁というのは、できる人にしかやってこない。
  超えられる可能性がある人にしかやってこない。
  だから、壁がある時はチャンスだと思っている」

イチロー(元プロ野球選手、MLBのシアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター / 1973年~) 

■「人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ」

手塚治虫(日本の漫画家、アニメーター、医学博士 / 1928~1989年) 

■「才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、
  しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは
  人間として恥のように思う。
       他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う」

武者小路実篤(日本の小説家、詩人、劇作家、画家 / 1885~1976年)

■「何でも思い切ってやってみることですよ。
  どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、
  骨となって一生を終えるのだから」

坂本龍馬(幕末の志士、土佐藩郷士 / 1835~1867年) 

■「最後まで希望を捨てちゃいかん
  あきらめたらそこで試合終了だよ」

安西先生(漫画『スラムダンク』の登場人物、湘北高校バスケットボール部監督)


【励ましの言葉を頂いたときの「返信」「返答」の仕方】

誰かに励ましてもらったら、大事なのは感謝の気持ちを伝えることです。多くを語る必要はありません。

■「温かなお言葉をありがとうございます。○○さんのお気持ちが身にしみております」

■「親身なご助言をいただき、心が軽くなりました。ありがとうございます」

■「先日はお心のこもった言葉を掛けてくださり、ありがとうございました」

■「○○さんのお言葉が励みになりました。深謝申し上げます」

■「○○さんの言葉にどれだけ励まされたことか。ありがとうございます」

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相手の性格や状況に応じた「励ましの言葉」を掛けるのは、とても難しいことです。また、人によっては励ましの言葉を掛けてほしくない人もいます。その人のことを思うからこそ、あえて言葉を掛けない…こんな選択があることも、頭の片隅に留めておいてくださいね。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『心が通じる 手紙の美しい言葉づかい ひとこと文例集』(池田書店) :