「人月」ってなんと読む?「ひとつき」「じんがつ」ではありませんよ!
明日、5月1日といえば、世界的に労働者の祭典とされる『メーデー』ですね。これは1886年のこの日、アメリカで「1日8時間労働制」を要求する大規模なストライキが行われたことに始まり、次第に、世界中へ「メーデー=労働運動の日」という流れが波及していきました。みなさまの周囲でも、『メーデー』に労働環境改善に向けた交渉が行われる例は、多いのでは? ということで、本日は「ビジネス用語」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「人月」ってなんと読む?
「人月」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ある仕事に1か月を要する人員数」を表す用語で、人件費の見積もりなどに使われる言葉です。
<使用例>
「人月計算は、職人2名で2か月程度かかる…と考え、4人月のお見積りとなります」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 人月(にんげつ)です。
「人月(にんげつ)」は広く浸透したビジネス用語ですが、人件費の見積もり等、この言葉をよく使う仕事と関係ない職種の人々にとっては、意外と意味や読み方がわからない言葉かもしれません。「人月(にんげつ)」は、「ある仕事に1か月を要する人員数」で、「人日(にんにち)」といえば「ある仕事に1日を要する人員数」を意味します。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「壁龕」ってなんと読む?
「壁龕」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:昨今、ビジネスの場でよく登場する「ニッチ」という外来語を、日本語に直訳した言葉です。
<使用例>
「バロック建築の壁龕のように、廊下の壁側にディスプレイスペースを作りたいの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 壁龕(へきがん)です。
「ニッチ」という言葉、ビジネス用語としては「すきま」的な意味合いで使われますね。「まだ誰も手をつけていない分野ながら、一定の需要が見込めそうなところ=ニッチ」に、新たなビジネスの勝機や可能性がひそんでいる…と考えられています。この「ニッチ」の語源である英語「niche」の直訳は、「壁龕(へきがん)/巣窟/くぼみや割れ目」で、更に「壁龕(にオブジェを飾る」イメージから「得意分野」という意味ももっています。
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本日は、5月1日『メーデー』にちなんで、ビジネス用語からの日本語クイズで、
・人月(にんげつ)
・壁龕(へきがん)=ニッチ
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『@DIME』ウェブサイトウェブサイト(株式会社小学館)/photo AC
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- Getty Images
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱