「煮端」って、どういう意味?何に関係する言葉?
さて本日は、いきなり1問目のクイズに挑戦していただきます。
【問題1】「煮端」ってなんと読む?
「煮端」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「煮」は「に」「にえ」と二通りの読み方がございますが、「端」の読み方はひとつです。
<使用例>
「今年の5月2日は、最高の煮端を求めて静岡まで遠征するの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 煮端(にばな/にえばな)です。
「煮端(にばな/にえばな)」…なんのことでしょうか? わかりますか?
続けて2問目にまいりますよ!
【問題2】「煮端」ってなんのこと?
「煮端」という日本語が指すものはなんでしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:おでん
2:お酒
3:お茶
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:お茶 です。
さて、本日のクイズは、明日・5月2日が令和5年の「八十八夜」であることにちなんでお届けしました。「八十八夜」といえば、「その年の立春から88日目」で、昔から「茶摘み」シーズンの到来日とされ、この日に摘んだ新茶は上等なものと言われます。また、この日にお茶を飲むと長生きする…という俗説もございます。
さて「煮端(にばな)」の件に戻りましょう。「煮端(にばな/にえばな)」とは、「煎じたての、味も香りもよい頃合いのお茶」を意味する言葉です。「煮花」とも表記します。ことわざに「鬼も十八番 番茶も出ばな」というのがございますが、これと同じ意味で『鬼も十七 山茶も煮端』と「煮端(にばな)」という言葉が使われたものもございます。このことわざは、「品質が今ひとつのお茶も、淹れたてはおいしいように、器量がよろしくない者でも若い盛りは美しい」というような意味合いです。「おいしいお茶」を表現する言葉が、ことわざにも使われている…日本人が、いかにお茶を愛し親しんできたかが垣間見えますね。このゴールデンウィーク以降、ぜひ、上質な新茶にトライしてみてはいかがでしょうか?
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本日は、5日2日「八十八夜」にちなんで、「お茶」に関連する日本語から、
・煮端(にばな/にえばな)
の読み方、意味をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱