【目次】
【「「悶々とする」とは? 読み方・意味をわかりやすく解説」】
■読み方
「悶々」は「もんもん」と読みます。
■意味
「悶々とする」というフレーズには、「憂え悶(もだ)えること、心配し悩むこと、心の晴れないこと、またそのさま」と、「道理に暗いこと、心の暗いこと、決断力が鈍いこと、またそのさま」のふたつの意味があります。
「悶」という一字を確認してみると、「もだえる(悩み苦しむ、心が晴れない、気を失う)」と、「蒸し暑い、悩み苦しむ、心が晴れ晴れしない、うっとうしい」、さらには「声がくぐもって聞きづらい」「すっきりしない」という意味も。それが重なって「悶々」となっているわけですから、そういった状態や様子が激しいことを表します。ポイントは、心配事や悩み事などを自分のなかで抱え込んでいる状態であるということ。「悩み事を打ち明けられず悶々とする」とは言いますが、「悩み事を打ち明けたのに悶々とする」とは言いません。後者の場合は「悩み事を打ち明けたのに気が晴れない」や「スッキリしない」が適切でしょう。
【ビジネスでの「悶々とする」の使い方・例文】
「悶々とする」という状況は好ましくありませんが、その悩みや心配事に真剣に向き合っているという証拠。ビジネスメールなどでも使える例文を挙げてみましょう。
■1:「なかなかよい改善策が見つからず、悶々としたまま時間が過ぎております」
■2:「悶々とする状況が長引けば個人の負担も大きくなるから、部内で気軽に相談できる雰囲気をつくることも大切だ」
■3:「悶々とした気分を抱えたままの出勤は憂鬱このうえない」
【悶々」と「もやもや」の違いとは?類語・言い換え表現】
「悶々」を言い換えたり、「悶々とする」と似ているけれど違うフレーズについても確認しておきましょう。
■苦悶(くもん)
肉体的または精神的に苦しみもだえること。「苦悶に満ちた表情」「日夜苦悶する」
■煩悶(はんもん)
いろいろと思い煩(わずら)うこと。もだえ苦しむこと。
■憂悶(ゆうもん)
悲しみもだえること。悩み苦しむこと。「憂悶の情に堪えない」「ひとり憂悶する」
■煩慮(はんりょ)
いろいろ思いわずらうこと。またその思い。「煩慮しても解決しないことがある」
■ 鬱々(うつうつ)
心の中に不安や心配があって思い沈むさま。「鬱々として日々を過ごす」「悶々鬱々」
「悶々とする」と似たフレーズに「もやもやする」がありますね。この「もやもや」には、「煙が立ち込めた状態」を表したり、「実体がはっきりしないこと」などさまざまな意味がありますが、「わだかまりがあって心がさっぱりしないこと」という意味も。「胸のもやもやを晴らす」や、心配事があって胸中がすっきりしないことを「もやもやする」と言ったりするので、類似フレーズのひとつでもあります。性的な欲求についても「もやもやする」と表現しますが、そちらの意味だと「悶々とするも正解なのでは?」と思うかもしれませんね。けれど本来「悶々」に性的欲情の意味はありません。
【「悶々とする」を英語にすると?】
「悶々」を英語にすると、「苦悶」や「苦悩」を意味する[anguish]が当てはまるでしょう。
例:His mental anguish kept him awake all night.(彼は悶々として眠れぬ一夜を過ごした)
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「悶々とする」は、悩みや不安を抱え込み、心が晴れない状態を表す言葉です。近年では性的な意味で使われる場面も見られますが、本来そのような意味はありません。言葉本来の意味を理解して使えば、ビジネスシーンでも心情を的確に表現できます。「もやもやする」との違いや類語もあわせて覚えておくと、状況に応じた適切な言い換えができ、表現の幅も広がるでしょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)/『ランダムハウス英和大辞典』(小学館) :

















