日本人の繊細な美意識や、ものづくりへの情熱が脈々と受け継がれてきた、伝統工芸品や名産品。それらが今、若き匠たちを中心に大きな進化を遂げています。そんな現代のライフスタイルにもマッチするセンス溢れるプロダクトの数々を、ギフトスタイリストの河井真奈さんがナビゲートする連載企画。今回は、5月14日(日)の母の日に“癒し”を贈るギフトとしておすすめのアイテムをセレクトしていただきました。

ピックアップされたのは、「限りなく天然温泉に近い入浴剤」、「洗える和紙のストールポンチョ」、「銀で抗菌する今治タオル地の枕カバー」の3点。いずれも実用性とデザイン性を兼ね備えつつ、日本ならではの気遣いを形にしたアイディアも盛り込まれており、感謝と労いの気持ちを込めた贈り物にぴったりです。

河井真奈さん
スタイリスト
(かわい まな)女性誌、CM、ドラマのスタイリング、トークショー、商品開発アドバイザーなど幅広く活躍。2016年、ギフトに特化したWEBサイト「futo」をローンチし、2019年6月に南青山にショップをオープン。2023年5月代官山に移転(5月8日オープン予定)。著書に『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎)。https://futo.jp/

■1:限りなく天然温泉に近い入浴剤「HAA for bath」

「HAA for bath」大容量パック(900g)¥5,830
「HAA for bath」大容量パック(900g)¥5,830

別府・鉄輪温泉の湯の花から生まれた入浴剤「HAA for bath」は、futoの数あるアイテムのなかでもとりわけリピーター率が高く、1年を通して大人気とのこと。

「本物の湯の花から、肌への刺激や浴槽へのダメージとなる成分は取り除き、じっくり時間をかけて天然ミネラル成分を抽出した『HAA for bath』。お風呂に入れると白く濁り、ぬるぬるとろりとしたお湯になり、は~っと深呼吸したくなるほどの気持ちよさを提供してくれます。入浴後も身体のポカポカが持続する感覚が得られ、まるで温泉に入ったかのよう。

ただファンが多いだけでなく、この商品はよほどインパクトが大きいのか、実際に使用された方がわざわざお店まで『肌がデリケートでずっと入浴剤難民だったけど、ぴったりのものに出合えた』『体が軽くなったように感じる』『ぐっすり眠れるようになった』など喜びの声を寄せてくれることがあるほどです」

キャプション左
「HAA for bath 日々」(10個入り)¥5,280
キャプション右
「HAA for bath 日々」(5個入り)¥3,300

「もともとfutoでは、10個入りBOX型セット、5個入りBOOK型セット、3個入り小箱の3タイプをご用意していましたが、『もっと大きいのないの?』というリクエストも相次ぎ、900gの大容量パックも入荷することに。大容量パックには、計量スプーンが付いており、その日の気分や浴槽の大きさなどに合わせて、好みの量を入れることができます。お母様に温泉気分と極上のリフレッシュ時間をプレゼントしてみてはいかがでしょうか」

■2:洗える和紙のストールポンチョ「nico」

新作のライトピンク×ホワイト(左)、ライトグレー×ホワイト(右)。ストールポンチョ各¥10,450【約160×70cm】
新作のライトピンク×ホワイト(左)、ライトグレー×ホワイト(右)。ストールポンチョ各¥10,450【約160×70cm】

洗える和紙のストールポンチョ「nico」は、体温調節や日焼け対策・冷房対策など、これからの季節に大活躍してくれそうなアイテム。長方形のニット地の両端に2個のスリットが入るので『nico(ニコ)』と名付けられました。

「企画・生産しているのは、日本一の“ニットのまち”として知られる新潟県五泉市で1963年よりニット専業メーカーとしてものづくりを続けているサイフクです。このストールポンチョのポイントは、生地に細くカットした和紙が編み込まれていること。和紙の繊維には適度な隙間があるため、通気性抜群です。

さらさらのドライタッチで、湿度が高くても汗をかいてもベタつきませんし、わずか170gと軽やかなので、普段のお出かけにも旅行にも気軽に持ち運べます」

こちらは昨年発売して人気を博したネイビー×ライトグレー(左)とベージュ×ホワイト(右)。ストールポンチョ各¥10,450【約160×70cm】
こちらは昨年発売して人気を博したネイビー×ライトグレー(左)とベージュ×ホワイト(右)。ストールポンチョ各¥10,450【約160×70cm】

「さらに、ポリエステルを組み合わせることで耐久性もアップ。シワや型崩れの心配もなく洗濯機にかけることができ、洗った後はタオルのように広げて干すだけでOKです。丈夫な素材なのでダメージのおそれは少なそうですが、もし万が一、ひっかけによるひきつれや虫くい穴などトラブルが生じた場合、ファクトリーブランドだからこそ、自社工場での可能な限りのアフターケアも相談できます。

羽織りとしてだけでなくそのまま首に巻いたり、前で結んでカーディガンにしたりアレンジはいろいろ。2色のバイカラーは上下の配色を逆にすることもでき、また違った印象が楽しめます。ファッションのポイントにも体のケアにもなるアイテムは、お母様にきっと喜ばれることでしょう」

さらりとした肌触りがこれからの季節にベストマッチ。
さらりとした肌触りがこれからの季節にベストマッチ。

■3:銀で抗菌する今治タオル地の枕カバー

枕カバー 各¥3,960 【約40×70cm】
枕カバー 各¥3,960 【約40×70cm】

今治の地で90年タオルを作り続けてきたハートウエルが開発した枕カバーは、「枕カバーではじめるスキンケア」という新しい発想の優秀アイテム。

「枕カバーは髪や肌が直接触れるもの。このため、髪の水分や皮脂の付着により細菌が繁殖しやすく、また寝返りのたびに摩擦が起き、肌にダメージが蓄積しているおそれも。この点、ハートウエルが開発した枕カバーは、純銀糸と細くしなやかなコットン糸を使用することで、“枕カバーではじめるスキンケア”というコンセプトを実現しています。

まず、純銀糸の抗菌・防臭作用により、枕を清潔な状態にキープ。この手のアイテムは、どちらかというと男性向けというイメージもありますが、実は髪の長い女性こそ、そのメリットは大きいといえます」

カラーバリエーションは、幾何グレージュ、グレージュ、幾何ベージュ、ホワイト、無地グレー、幾何グレー、幾何ラベンダー、無地アイボリーの8色
カラーバリエーションは、幾何グレージュ、グレージュ、幾何ベージュ、ホワイト、無地グレー、幾何グレー、幾何ラベンダー、無地アイボリーの8色

「また、細くしなやかなコットン糸は凹凸がなく、寝返り時の摩擦による肌への負担を抑制。柔らかいけど毛羽立ちを感じない肌触りは頬ずりしたくなるような心地よさです。私も2年ほど愛用していますが、洗濯を繰り返してもその風合いが落ちることはなく、快眠に導いてくれることから、この枕は手放すことができません。

伸縮性に富み、枕の形を選ばずフィットするという点でもギフトにもってこい。筒状になっていて着脱もスムーズなので、日々のお手入れが楽という点もポイントです」


以上、ギフトスタイリストの河井真奈さんがセレクトした母の日ギフトの好適アイテムを3つご紹介しました。いずれも河井さんが手掛けるギフト専門ショップ「futo」で扱っていて、オンラインショップからも購入が可能。

日常的に使うアイテムでありつつ、従来の入浴剤、ストールポンチョ、枕カバーにはない独自のスパイスも盛り込まれており、毎年恒例の母の日のなかでも印象に残る贈り物になりそうです。まだ何を贈るか迷い中の人はぜひチェックしてはいかがでしょうか?

※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。

問い合わせ先

Gift Concierge futo

TEL:03-3462-2036

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生