「蚯蚓出」ってなんと読む?「むしおかむしひきで」?…いいえ!

明日、5月6日から、令和5年の暦(こよみ)は、二十四節気(にじゅうしせっき)の「立夏(りっか)」に入ります。「夏の気配がたち始めるころ」という意味で、暦の上ではもう初夏になります。「二十四節気」とは、東洋の四季を二十四の節気に分ける考え方ですが、この節気をさらに、一節気ごとに3つに区分し、5日間ごと、その時期の自然現象をとらえた季節感の目安としたのが「七十二候(しちじゅうにこう)」です。例えば、「立夏」の最初の候(時節・季節)は「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」で「蛙(かえる)が活動しはじめるころ」という意味です。ということで本日は、「立夏」の七十二候に関する日本語クイズをお送りします。

【問題1】「蚯蚓出」ってなんと読む?

七十二候「蚯蚓出」の正しい読み方をお答えください。

ヒント:読み仮名は「○○○いづる」。それぞれの○に、かな1文字ずつ入ります。

なにが出てくるころ?
何が出てくるころ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 蚯蚓出(みみずいづる) です。

「冬眠していた蚯蚓(みみず)が、土の中から出てくるころ」という意味です。
「冬眠していた蚯蚓(みみず)が、土の中から出てくるころ」という意味です。

「立夏」が5月6日となる令和5年では、5月11日から5月15日ごろが、この候にあたります。蚯蚓(みみず)と言うと、想像するのもイヤ!というほど苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、健康な土壌を作ってくれる生き物として、農耕中心であった昔の日本では大切に考えられていた、ということ。日本の大人の知識として、七十二候にこうしたトピックもあること、おさえておきましょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「竹笋生」ってなんと読む?

七十二候「竹笋生」の正しい読み方をお答えください。

ヒント:読み仮名は「○○○○しょうず」。それぞれの○に、かな1文字ずつ入ります。

なにが生まれてくるころ?…今年は、ちょっと時期が早かったものです。
何が生まれてくるころ?…今年は、ちょっと時期が早かったものです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 竹笋生(たけのこしょうず) です。

「笋」は、竹の若芽=たけのこの部分を意味する字です。

「たけのこが顔を出すころ」という意味です。令和5年では、5月16日から5月20日ごろが、この候にあたります。今年は、春から気温が高いことが話題になっていますね。すでにたけのこの旬は過ぎてしまった感もございますが、その昔の日本では、たけのこの収穫期は3月から6月ごろ、と、幅があったようです。

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本日は、5月6日からの、令和5年の「立夏」にちなんで、「立夏」の期間の七十二候から、

・蚯蚓出(みみずいずる)

・竹笋生(たけのこしょうず)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/国立天文台ウェブサイト/おおい町暦会館ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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