海の宝石が煌びやかに盛り付けられた、豪華な海鮮丼。カラフルな見た目は、まさにフォトジェニック! 魚介類を楽しむメニューと言えば寿司をイメージしがちですが、写真映えするのは圧倒的に海鮮丼です。

もちろん海鮮丼は、ビジュアルのよさだけではありません。本当においしい海鮮丼は、食材の良さを最大限に生かし、食べた瞬間に価値がわかるようにつくられています。では、そんな目も舌も満足できる海鮮丼は一体どこで食べられるのでしょうか?

今回は、魚を使った料理の食通で知られているフードライターの浅野陽子さんに、一度食べたらやみつきになる海鮮丼をご紹介していただきました。どれも絶品で、並んででも食べる価値があります。ぜひ足を運んでみてください!

■1:新鮮な魚の旨味に舌がとろける「青ゆず寅」の『魚河岸海鮮丼』(東京駅)

見た目も鮮やかな『魚河岸海鮮丼』¥2,000/税抜

まずは、東京駅近くで食べられる海鮮丼から。築地市場で直接仕入れることで、新鮮な食材を使った魚料理を手ごろな金額で提供している魚河岸料理の「青ゆず寅」。食材の旬も意識し、季節に合わせた食材を使った料理が楽しめます。浅野さんのおすすめは、丸ビル店でいただいた『魚河岸海鮮丼』。

丸の内エリアは丸ビルや新丸ビルのリニューアルで、また活気づいてきました。オフィス街でもあり、ランチ激戦区ともいえる丸の内で、こちらのお店を選んだ理由はどうしてですか?

「丸の内界隈の和食ランチ店で、一番おいしいと思った店です。魚がどれを食べてもおいしく、料理の見た目も美しいです。ランチは定食のみですが、海鮮丼は夜のメニューで、具材がひと通りそろったこの『魚河岸海鮮丼』と、上質な生マグロが入荷した際には、限定でまぐろ中心の『生鮪丼』があります」(浅野さん)

『築地海鮮丼』は、青ゆず寅豊洲店のランチタイムのメニューでもあるそうです。『鮪丼』は仕入れ状況により限定で提供されている人気メニュー。まぐろだけが贅沢に味わえるのは、丼ものの魅力と言えそうです。

「店内もとてもきれいで居心地がよく、女性グループでゆっくり過ごす時間も楽しみつつ、海鮮丼を食べに行くのにとてもおすすめです」(浅野さん)

上品な盛り付けは女子会にもピッタリ!

海鮮丼というと、ボリュームから男性に好まれるイメージですが、「青ゆず寅」は女性人気が高いお店なのが印象的です。「青ゆず寅」の神津さんに、海鮮丼にまつわるこだわりについてお話をお伺いしました。

「当店の魚はすべて築地市場直送の新鮮な鮮魚です。それは、セリに参加できる売買参加権を持っているためで、鮮度のよい、上質な魚をリーズナブルなお値段で提供ができます。寿司屋が母体の会社で、その中でも特に和食技術に特化した板前を中心としてスタッフ形成しておりますので、然るべき食材を然るべき技でご用意させていただけることが、一番の魅力だと思います」(神津さん)

女性同士で丸の内エリアをショッピングした後に、海鮮丼を囲んでおいしさに舌鼓み。大人な女子会が開けそう。ただし、丸ビル店は現在、改装工事のため2018年3月26日まで閉店中です。豊洲店、横濱店はメニューが異なりますので、ご確認ください。

問い合わせ先

  • 青ゆず 寅
  • 営業時間/[月~金]11:00~15:00(L.O.14:30) 17:00~23:00(L.O.22:00)、[土]11:00~15:30(L.O.15:00) 17:00~23:00(L.O.22:00)、[日・祝]11:00~15:30(L.O.15:00) 17:00~22:00(L.O.21:00)
  • 定休日/無休
  • TEL:050-5890-6161
  • 住所/東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 6F

■2:山のような盛り付けに目がくぎ付けになる「日本橋 海鮮丼 つじ半」の『ぜいたく丼』(日本橋駅)

ボリュームのある『ぜいたく丼』と活気ある店内

続いては、都内屈指のオフィス街でもあり、食通たちが多いランチ激戦区ともいわれている日本橋。そんなランチの激戦区でも、行列が絶えない人気を誇るのが海鮮丼専門店の「日本橋 海鮮丼 つじ半」。その味で浅野さんをうならせたのは、『ぜいたく丼』梅(¥1,080/税込)。

「とにかく『ぜいたく丼』が大人気で、店の前には11時台から長蛇の行列ができ、それが日本橋の昼の名物になっています。ここの海鮮丼は、ごはんの上に海鮮丼の具が立体的に縦長に盛られているのが特徴的で、目を引きます。まぐろのたたきをベースにして、他の具材がまぜて一体化されているんです」(浅野さん)

まさにインスタ映えといえる見た目ですよね。

「それだけではないんです。その丼を食べたあと、好みでごはんを足してもらい、別添えで来るごま醤油がけのたいの刺身をのせて、濃厚な鯛のだし汁をかけて『たい茶漬け』も食べられるのが名前どおり贅沢で楽しく、満足感があります」(浅野さん)

ひつまぶし!? ひとつのメニューで二度楽しめるとは、ユニークな海鮮丼ですね。

「昨年8月に、つじ半 神楽坂店がオープンしました。オープンしたばかりの神楽坂店の方が、日本橋店よりはもう少し入りやすそうなので、どうしても食べたい人は、神楽坂店に行ってみるのもありかもしれません」(浅野さん)

職人による海鮮丼の盛り付けは芸術的!

見ているだけで、食べに行きたくなってしまう豪華絢爛な『ぜいたく丼』。その魅力について、「つじ半」の店長である石川さんに、海鮮丼の誕生にまつわるお話をお伺いしました。

「つじ田の創業者である辻田と、金子半之助創業者である金子は、幼少のころから親友であり、いつか一緒にお店を出したいと目標を掲げていました。そのふたりは学生時代、金子の父が営んでいた割烹店で出していた海鮮丼が大好きで、その価格も知らずに毎日のように食べさせてもらっていました。

その後、ふたりともそれぞれの道を歩み独立しましたが、海鮮丼が互いに忘れられず、『この海鮮丼をもっと世の中の方に食べていただきたい!』という思いから、海鮮丼専門店を作ることを決意しました」(石川さん)

和風情緒あふれるエントランス

思い出の海鮮丼が、お店をスタートさせるきっかけとなったのですね!

「海鮮丼をつくり始めたのですが、あまりの材料費の高さに驚き、もっと安く、同じ品質の物を提供できないかと考えました。北海道の水産会社『キョクイチ』さんに、この思いを伝え、共感していただき、現在の価格で、この品質の海鮮丼をつくり上げることができたんです」(石川さん)

まさに、職人たちの海鮮丼に掛ける意気込みから実現した価格と品質と言えます。コレド日本橋やコレド室町の登場以来、大人向けの新たなショッピングエリアとして台頭してきた日本橋。そんな日本橋で、ボリューム満点の海鮮丼を味わってみてはいかがでしょうか?

問い合わせ先

  • 日本橋 海鮮丼 つじ半
  • 営業時間/[月~金]11:00~21:00(L.O)、[土・日・祝]11:00~21:00(L.O)
  • 定休日/お盆・年末年始
  • TEL:03-6262-0823
  • 住所/東京都中央区日本橋3-1-15 久栄ビル 1F

■3:まさに豪華絢爛で写真映え間違いなしな「大江戸 築地市場内店」の『うに盛り北海丼』(築地市場駅)

カニもイクラもサーモンもある『うに盛り北海丼』¥2,800/税込

最後は、新鮮な魚介類がそろう築地市場。魚料理といえば、やっぱりここは外せません。もともとは、飲食店や店舗などを相手にした水産物卸売市場や青果市場があり、そこで店舗を構えている飲食店はどこもハイレベル。「大江戸 築地市場内店」は、朝4時半から営業しているので、市場関係者から、一般客まで、その本物志向の味が好評を得ています。

海鮮丼の写真がずらっと貼り出されている店構えは、たくさんの店が並ぶ築地でも目立っていますね。

「海鮮丼の種類がものすごく豊富で、思わずメニュー選びに悩んでしまいます。どれを食べても間違いなくおいしいのですが、個人的には脂ののったサーモンと、ねっとりしたほたて、いくら、カニが一緒に楽しめる『うに盛り北海丼』がおすすめです」(浅野さん)

活気ある築地市場の中で、行列が絶えない人気店「築地 海鮮丼 大江戸」。その人気の秘訣は何でしょうか? 「大江戸 築地市場内店」の広報・石山さんに、お話をお伺いしました。

「日本国内はもとより、世界各国の幅広い年齢層のお客様にご来店いただいています。皆様に共通しているのが『世界最大の築地市場ならではの、新鮮でおいしい魚介を食べたい』という点です。海鮮丼専門店としてそのご期待に応えられるよう、毎日市場から仕入れる新鮮な魚介を使った、豊富な種類の海鮮丼をご用意しています」(石川さん)

海鮮丼のメニューの種類は、どれくらいあるのですか。

「常時約50種類のメニューをご用意しています。まぐろ、サーモン、うに、いくらを使った定番のメニューはもちろん、旬の魚介を使った期間限定のメニューも。また、オープン数時間後には売り切れてしまう、朝だけの限定メニューもあるので、ぜひInstagramなどのSNSもチェックしてみてください」(石川さん)

まさに、スペシャルな時に利用したいバラエティに富んだ海鮮丼たち。あなたはどの海鮮丼を食べてみますか?

問い合わせ先

  • 大江戸 築地市場内店
  • 営業時間/月~土4:30~14:30(ラストオーダー)
  • 定休日/日曜日、祝日、その他不定休
  • TEL:03-3547-6727
  • 住所/東京都中央区築地5-2-1 8号館

食通のライターである浅野さんに選んでいただいた、海鮮丼の名店たち。写真を見ているだけで、トロリと舌の上でとろけるようなトロの旨味や、独特の食感がやみつきになりそうなウニ、ぷりぷりとした歯ごたえのエビの様子が伝わってきます。

どれも思い浮かべるだけで、お腹が空いてきてしまいそう! 新鮮味溢れる海の食材たちを、贅沢に味わうことができる海鮮丼。決してインスタ映えするだけではありません。気軽なランチや自分へのご褒美に思う存分食べて、活力をチャージしてみませんか?

浅野 陽子さん
フードライター&エディター
(あさの ようこ)『dancyu』『おとなの週末』『ELLE a table』『日経レストラン』など料理誌に多数執筆し、食限定の取材歴19年。「海のエコラベル(MSC認証)」アンバサダー・公式ライターを務め、築地取材や魚レシピにも精通。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。ブログ「フードライター浅野陽子の美食の便利帖」を日々更新中。
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この記事の執筆者
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WRITING :
池守りぜね