「小癪」ってなんと読む?「こせき」ではありません!
明日・5月21日から、令和5年の暦(こよみ)は、二十四節気の『小満(しょうまん)』に入ります。これは、「陽気が良くなり、万物の成長する気が次第に長じ、天地に満ちはじめる時期」という意味です。この時期、確かに、植物がぐんと育つイメージですね。ということで、本日は「小」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「小癪」ってなんと読む?
「小癪」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「言動などが、どことなく憎らしく、腹立たしくなるような気持ちを与えること。また、そのさま」という意味の言葉です。
<使用例>
「可愛かった甥が思春期に入って、小癪なもの言いばかりするのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 小癪(こしゃく) です。
「小癪(こしゃく)」の「癪」は、ものごとが気に障り腹が立つときに使う「癪に障る(しゃくにさわる)」にも使われる字です。字の組成を見ると、「やまいだれ」に「積」という字が入っており、ストレスフルなイメージをよく表現している気がしますね。…さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「小職」ってなんと読む?
「小職」という日本語の、「こじょく」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ビジネスメールやビジネス文書で見かける言葉です。
<使用例>
「ご不明な点があれば、小職にお問い合わせください」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 小職(しょうしょく) です。
「小職(しょうしょく)」という言葉は、もともと「官職についている人が自分をへりくだって言う言葉」で、つまりは「公務員が謙遜の意味を込めて自分を言う一人称」です。類語としては、男性の一人称「小生(しょうせい)」や、「仕事をしている自分」を意味する「弊職(へいしょく)」などが挙げられます。「小職(しょうしょく)」は、次第に民間でも使われるようになっており、ビジネス文書やメールなどでこの一人称を見かけた、という方もいらっしゃるでしょう。男女関係なく使えますが、一般に、役職に就いているなど、ある程度社会的に認められている人が使う一人称です。
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本日は、5月21日,、令和5年の『小満』に入ることにちなんで、「小」という字の入った日本語から、
・小癪(こしゃく)
・小職(しょうしょく)
の読み方や知識をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『Domani』ウェブサイト(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱