「発起人」ってなんと読む?「はっきにん」ではありませんよ!

明日・6月14日『認知症予防の日』。これは認知症予防の大切さをより多くの人に伝えることを目的とし、日本認知症予防学会が制定、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日です。日付は、認知症の大きな原因であるアルツハイマー病を発見したドイツの医学者・精神科医のアロイス・アルツハイマー博士の誕生日(1864年6月14日)にちなんでいます。

認知症とは、脳の病気や障害によって認知機能が低下し、生活に支障をきたす状態を指します。発症前の予防や、早期発見、早期治療、早期対応が大変重要だとされておりますので、小さな症状でも見逃さず、専門機関で受診することが大切です。初期症状といわれる「もの忘れ」「理解力・判断速度の低下」「集中力・作業能力の低下」「精神的混乱や落ち込み」などが気になる場合は、受診を検討してみましょう。

ということで本日は「発」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「発く」ってなんと読む?

「発く」という日本語の読み方として正しくなるよう「あ○く」という読み仮名の○に入るかなをお答えください。

ヒント:「土を掘って取り出す」「暴露する」「ずたすたに切り開く」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「他人にとっては小さなことに見えても、当人の隠している秘密を発くなんて、悪趣味だわ」

○に入るかなは何でしょうか?
○に入るかなは何でしょうか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… ○に「ば」が入り、「発く(あばく)」 です。

読めましたか?
読めましたか?

「発」は「はなつ」「でかける」「おこす」「のびる」「あける」「あらわす」「明るみにだす」など、内包する意味が多岐にわたる字です。「発く(あばく)」という読み方、「発症」のように「水面下で進行した症状が表に出る=発かれる(あばかれる)」とも関係していますね。「発く」という表記には「あばく」のほか「ひらく」という読み方もございます。「発く(あばく/ひらく)」ともに、表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)の中でも難しい読み方ですので、通常、使用するケースは少ないと思いますが、字を理解する上での知識として備えておきましょう。

さて、2問目にまいります。

【問題2】「発起人」ってなんと読む?

「発起人」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「思い立ってことをはじめる人」などの意味をもつ言葉です。

<ヒント>

「この企画の責任者には、発起人である彼が適任でしょう」

「発」の読み方がポイントです。
「発」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 発起人(ほっきにん) です。

「発」は「ホツ」とも読みますね。

「発」という字、音読みですと「ハツ」のイメージが強いですが、「発足(ほっそく)」「発端(ほったん)」など、「ホツ」という読み方も、実は常用漢字としての読み方になります。「発起人(ほっきにん)」は、「株式会社の設立を企画して、定款に署名した者」というビジネス用語としても使われますので、誤読のないようお気をつけ下さい。

*** 

本日は、6月14日『認知症予防の日』の情報と、「発」という字の入った日本語から、

・発く(あばく/ひらく)

・発起人(ほっきにん)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/一般社団法人日本認知症予防学会ウェブサイト/『LIFULL介護』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱