【目次】
- 「我慢強い」とは?「読み方」と「意味」
- 「我慢強い人」の「特徴」は?
- 「我慢強い」ことの「長所」と「短所」
- 「よくない」と言われる理由は? 「我慢強い」人の「心理」
- 「類語」「言い換え」表現
- 「対義語」は?
- 英語で言うと?
【「我慢強い」とは?「読み方」と「意味」】
■読み方
「我慢強い」は「がまんづよい」と読みます。
■意味
我慢強いには本来、「忍耐力がある。辛抱強い」と、「我(が)を張る気持ちが強い」という、ふたつの意味があります。この場合の「我」とは「わがまま」のことですが、現在では「忍耐力がある。辛抱強い」という意味で使われることがほとんどです。
【「我慢強い人」の「特徴」は?】
ビジネスシーンでは、連日の残業や少々パワハラめいた上司の発言にもへこたれない人に対して、ポジティブな意味合いで「我慢強い」と使うことが多いですね。具体的に、「我慢強い」人の特徴を見ていきましょう。
■不平不満、愚痴を言わない
■仕事を抱え込みすぎる
■パワハラや理不尽な扱いに耐えてしまう
■多少の失敗では挫けない
■打たれ強い
■明確な意志や考え、強い信念をもっている
■前向き、ポジティブ
【「我慢強い」ことの「長所」と「短所」】
「我慢強い」は、多くの場合で「よい性格」として語られがちです。しかし、その“強さ”がときに自分自身を苦しめたり、人間関係に歪みを生んだりすることも。ここでは、「我慢強い」ことのメリット(長所)とデメリット(短所)を整理して見ていきましょう。
■「長所」
1)忍耐力がある
困難な状況でもすぐに投げ出さず、目の前のことにコツコツと取り組めるのが我慢強い人の大きな特徴です。
例:「長期プロジェクトでも安定した成果を出し続ける」
2)感情をコントロールできる
怒りや不満をすぐにぶつけず、冷静に対応できるため、トラブルを回避しやすい性格といえます。
例:「職場で理不尽なことがあっても、表に出さず対処できる」
3)他人に配慮できる
自己主張よりも相手を優先する姿勢は、協調性や気配りのある人として信頼されやすい要素です。
例:「グループの和を乱さず、調整役として重宝される」
4)継続力・努力家
成果が出るまで時間がかかることにもじっくり取り組むため、スキル習得や成長が期待できます。
例:「資格取得や語学学習などを長期間継続できる」
■「短所」
1)限界を超えても頑張りすぎてしまう
「もう無理」と思っても助けを求められず、無理を重ねてしまう傾向があります。
例:「体調を崩しても休まず出社し、結果的に悪化する」
2)不満を貯め込みやすい
我慢するクセがついていると、小さな不満が積み重なり、ある日突然爆発してしまうことも。
例:「普段は何も言わないのに、ある日感情的にキレてしまう」
3) 自己犠牲が習慣化する
「自分が我慢すれば…」という思考は、一見美徳に見えても、長期的には自己否定やストレスの温床になります。
例:「他人の頼みを断れず、自分の時間や健康を削ってしまう」
4)周囲が“察してくれる”と思い込みやすい
不満や苦しさを表に出さない分、他人に伝わらず「気づいてもらえない」→「わかってくれない」と感じる悪循環に。
例:「私はこんなに我慢してるのに…と内心モヤモヤ」
【「よくない」と言われる理由は? 「我慢強い」人の「心理」】
一見美徳に見える「我慢強さ」。努力家・真面目・感情的にならない——そんなポジティブなイメージがある一方で、最近では「我慢強すぎるのはよくない」と警鐘を鳴らす声も増えてきました。ではなぜ、「我慢強い」ことがときにマイナスに評価されるのでしょうか?その背景にある、「我慢強い人の心理的特徴」や「心のクセ」を掘り下げてみましょう
1)「迷惑をかけたくない」「いい人と思われたい」
我慢強い人の多くに共通するのが、「人に迷惑をかけたくない」「相手を不快にさせたくない」という強い配慮の気持ちです。同時に、「いい人だと思われたい」「嫌われたくない」という承認欲求や対人不安が隠れていることも少なくありません。
その結果、 自分の本音よりも他人の気持ちを優先しがちに。それが重なることで、ストレスをため込み、関係性に歪みが生まれてしまいます。
2)「弱音を吐く=負け」と思っている
我慢強い人のなかには、「つらい」「助けて」と言うことに罪悪感や劣等感を持つ傾向があります。育った環境や過去の経験から、「我慢こそが強さ」と信じているケースも多く、感情表現を“弱さ”と捉えてしまうのです。そして、 無理をしても他人に頼れず、限界を超えてから体や心を壊すことも…。
3) 我慢=コントロールだと考えている
感情や行動を抑えることを“自分を律する力”と捉え、コントロールこそが大人の振る舞いだと思い込んでいるタイプもいます。冷静にふるまう一方で、内側には怒りや悲しみが蓄積していることも。そういう場合、表面上は「落ち着いた人」、でも内心では爆発寸前の不満を抱えている状態になりやすいのです。
4)我慢することで「自分の価値」を保っている
我慢強さを誇りに思っている人もいます。「私は文句を言わない」「私は耐えられる」と考えることで、自分の存在価値や自尊心を保っているのです。しかしその一方で、「我慢していない人」へのイライラや優越感が生まれ、人間関係に軋轢を生むことも…。 「察してほしい」「わかってほしい」期待が強くなりすぎると、孤独や自己否定につながることもあります。
【「類語」「言い換え」表現】
■辛抱強い
■忍耐強い
「長く困難に耐える力が強い」という意味において、「辛抱強い」と「忍耐強い」とはかなり近い意味の言葉です。「耐え忍ぶ力が強い」という意味で「我慢強い」とも共通していますが、怪我や病気などが原因となる「肉体的な苦痛に耐える力が強い」ことを表わすのは、「我慢強い」だけです。
【「対義語」は?】
■こらえ性がない
「こらえ性」とは、「つらいことや苦しいことなどを我慢できる意地や性分」のことです。
■飽きっぽい
「飽きっぽい」とは、「やることが長続きせず、すぐに飽きてしまう様子」を指します。
■根性なし
「根性」とは「物事をあくまでやり通す、逞(たくま)しい精神。気力」。「やり通す気力がない」、すなわち辛抱が足りないということになりますね。
■キレやすい
【「英語」で言うと?】
我慢強いは英語で[patient]です。
・She is so patient. (彼女は我慢強い)
・He is patient with the immaturity of youth.(彼は若者の未熟さに対して我慢強い)
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我慢強さは、これまでのキャリアを築くうえで確かに役立ってきた美徳です。責任感、忍耐力、安定感——それらは組織や家庭で信頼される大きな要素であることは間違いありません。しかし、自分を押し殺してまで耐えることが本当に最善かを見直すことも大切です。我慢を続けることで、本音を言えず、心身の不調や人間関係のすれ違いを生むこともあるのです。必要なのは、「耐える力」だけでなく、「伝える力」や「頼る力」。長く健やかに活躍し続けるために、今こそ“我慢強さ”を再定義してみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『プログレッシブ英和中辞典』(小学館) /『角川類語新辞典』(角川書店) :

















