【目次】
浜田山ってどこにあるの?「場所」
浜田山は東京都杉並区の南部にある街の名前。エリアの北側を流れる善福寺川、南側を流れる神田川、ふたつの川に挟まれたとても自然の豊かな場所で、1丁目から4丁目まであります。エリア北部には「井ノ頭通り」が通り、エリア中央には、井ノ頭通りに平行して「京王井の頭線」が走っています。
京王井の頭線の浜田山駅の北側を東西に走る「井ノ頭通り」沿いには、BMWやポルシェ、レクサスなどの高級車ディーラーが並び、「日本一ポルシェが売れる街」と称されることも。
京王井の頭線と聞くと「吉祥寺駅」や「下北沢駅」など賑やかな駅の印象がありますが、「浜田山駅」はとても落ち着いた雰囲気の駅です。駅前には商店街がありますが、脇道に入ると静かな高級住宅街が広がります。
浜田山の「最寄り駅」
浜田山の最寄り駅は京王井の頭線の「浜田山駅」とその隣の「西永福駅」です。
京王井の頭線は、ターミナル駅の「渋谷駅」と「吉祥寺駅」を結ぶ電車で、「下北沢駅」や「明大前駅」など、若者に人気の高い駅を結んでいます。浜田山駅から渋谷駅までは14分程度。明大前駅で京王線に乗り換えてターミナル駅の「新宿駅」までは20分程度で到着できます。浜田山は、都心へのアクセスがよい場所なのです。
また、浜田山駅前には、杉並区のコミュニティバス「すぎ丸」が通っています。浜田山駅前にはJR阿佐ケ谷駅から浜田山駅を結ぶ「けやき路線」と、浜田山駅から京王線下高井戸駅までを結ぶ「さくら路線」とふたつの路線があり、南北の移動も便利です。
浜田山の「地図」
浜田山の「歴史」と「由来」
神田川流域からはたくさんの遺跡が見つかっていて、区立「塚山公園」周辺からも、約3万年前の旧石器時代から約3,500年前の縄文時代中期にかけての集落跡が発見されています。近くには川が流れ、自然豊かな高台にあるこの場所は大昔から暮らしやい場所だったのでしょう。
塚山公園東側の神田川には、「鎌倉橋」という橋がかかっています。この名前の由来を知る資料として、江戸時代後期の地誌『武蔵名勝図会』があります。ここには、「鎌倉街道ゆえ、鎌倉橋という」と記されています。鎌倉街道とは、鎌倉時代から室町時代に繁栄した街道です。そのほか、長禄元(1457)年、太田道灌が江戸城を築く際に工事の安全を願って、家臣の柏木左右衛門に「鎌倉鶴岡八幡宮」の別殿(現在の「下高井戸八幡神社」)を建立させ、近くにあったこの橋を「鎌倉橋」と名付けた、という説もあります。
浜田山は、江戸時代から昭和20年ごろまで、「柏の宮」という通称で呼ばれていました。これは、柏木左右衛門が鎌倉鶴岡八幡宮の別殿を創建したことに由来します。この通称は、現在も、浜田山2丁目にある公園「柏の宮公園」の名前に残っています。
昭和8(1933)年に当時の帝都電鉄株式会社により渋谷〜井の頭公園間(現在の京王井の頭線)が開通します。そして翌年には吉祥寺までの全線が開通しました。それに伴い、沿線が急速に住宅地化されていきます。
浜田山の「由来」
浜田山は昭和44(1969)年の住居表示実施により採用された地名です。この地名は、旧高井戸村大字高井戸の小字「浜田山」からとったといわれています。浜田山にはうっそうとした森林があり、江戸時代の商人・浜田屋の持ち山でした。この林の中には浜田弥兵衛の墓があったので、明治時代の地理調査の際に「浜田山」という小字が付けられたと推定されています。そして井の頭線が開通した際に、駅名に「浜田山」の名前が付けられました。
浜田山の3つの「魅力」
■1:駅前にちょうどよい規模の商店街があります
浜田山駅前に、北側の井の頭通りに向かって「浜田山メインロード商店街」があります。「成城石井」と「西友」、ふたつのスーパーマーケットがあり、用途によって使い分けできるのがうれしいポイントです。西友の近くには輸入食品を取り扱う「KALDI」もあります。そのほか欲しいものがあれば、「渋谷駅」や「吉祥寺駅」に京王井の頭線ですぐに出られる環境も魅力的です。
■2:自然に恵まれた緑の多い場所です
家の近くに緑の豊富な大きな公園が点在しているのは子育て世代にも魅力的です。浜田山駅すぐ南側には遊具のある広場や球技場のある「浜田山公園」があります。そのほか、杉並区で最大規模を誇る「柏の宮公園」などの大型公園も人気です。
■柏の宮公園
柏の宮公園は浜田山2丁目にある4.9ヘクタールもある、自然豊かな公園で、浜田山駅から徒歩5分ほどの距離にあります。愛犬の散歩やジョギングなどを楽しむ人が多く、公園内には旧日本興業銀行(現在のみずほ銀行)のグラウンドだった時代からあった日本庭園や茶室も。また、公園南側には田んぼが作られており、昭和40年頃まで神田川沿いに広がっていたという風景を再現しています。
■三井の森公園
三井の森公園は、浜田山エリアの西側、高井戸東1丁目の神田川沿いあり、昭和の初期から「三井の森」として地域の人に親しまれています。公園の中にある樹木には人の手が加えられておらず、貴重な自然が保存されています。まるで都会から離れた森の中にいるような気分が味わえる場所です。
三井の森公園のすぐ隣には、かつて「三井浜田山グラウンド」がありました。約8ヘクタールあったこの広大な土地には、現在は高級マンションの「パークシティ浜田山」が建っています。この辺り一帯はまるで海外の高級住宅街のような街並みです。グラウンドだった時代に社員が植樹したというケヤキ並木も残されていて、都内にいることを忘れるくらいにとても緑の多いエリアです。
■3:第一種低層住居専用地域が多いエリアです
「浜田山駅」から比較的近い距離にも第一種低層住居専用地域が広がっています。高さ制限があり、建築制限の厳しいエリアで、良質な一戸建て住宅が立ち並んでいます。このエリア内はマンションも低層です。庭木なども丁寧に手入れをされた大きな住居が多く、街全体に落ち着いた穏やかな空気が保たれています。大規模開発もされにくい地域でもあるので、変わらない環境で暮らすことができるのも魅力的です。
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高級住宅街の浜田山は、北側と南側にふたつの大きな川が流れる自然豊かな街でした。東京都心へのアクセスのよい場所にありながらも大きな公園が点在していて心地よい雰囲気です。駅前には程よい大きさの商店街があり、必要なものが揃えられる環境も魅力的。そして渋谷からのアクセスのよさもうれしいポイントです。仕事を終えて、駅に着いたらホッとできる環境が整っています。とても住みやすそうな場所だと感じました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- AC,柳堀栄子
- WRITING :
- 柳堀栄子