宝石バイヤーが指南するダイヤモンドの選び方

「美しいダイヤモンドとは、透明度が高く、よく輝き、強い光を当てると七色の分散光を発して、動かすとキラキラときらめき、姿、かたちのよいものです。みなさんもよくご存知の、ダイヤモンドのグレードを表す4Cは、ダイヤモンドの特徴を表しますが、品質に比例するものではありません。プロは4Cの情報だけには頼りません。目で見て美しいかどうかが大切です。そして、光の屈折と反射から生じる、ファセットのモザイク模様のバランスなど、まずは、ダイヤモンドの美しさは肉眼で判断することを忘れないでください。

次に、サイズは絶対的な要素です。サイズは大きければ大きいほど価値が上がります。これが国際的にスタンダードな価値観です。ですので、できるだけ大粒のダイヤモンドを選ぶことをおすすめします。もちろん、ご予算との相談も必要でしょう。10年で10点のジュエリーを買うなら、10年で1点の大粒のダイヤモンドジュエリーを。たとえば、IカラーのVS2クラリティで1カラットという選択肢を加えてみるのも手です。

また、大きく見えるかたち。マーキスやペアシェイプなど、長手のファンシーシェイプのものを。カラットが同じでも、ラウンドシェイプよりマーキスシェイプの方が大きく見える視覚効果があります。あるいはバンドリングなど、小粒でも数個のダイヤモンドの輝きがそろって美しさが発揮されるジュエリーもたいへん魅力です。

長い目で見ると、宝石の価値というのはほとんど変わりません。ダイヤモンドは身に着けて美しさを楽しみ、次世代へ受け継がれていくもの。信頼のおけるジュエラーでなるべく大粒のダイヤモンドジュエリーを購入されること、それが私からの結論です」

談・原田信之さん
「諏訪貿易」取締役/ジュエリーコンシェルジュ
(はらだのぶゆき)明治41年創業の宝石トレーダー「諏訪貿易」で、30年以上におよぶ宝石バイヤー、ジュエリープロデューサーの経験を生かし、相続、資産性のある宝石購入のアドバイスにも携わる。
ジュエリーコンシェルジュ・原田信之

浮かび上がるような輝きに心酔するラインネックレス

浮かび上がるような輝きに心酔するラインネックレス
ネックレス『エッセンシャル ライン』[プラチナ×ダイヤモンド計約24.92ct ]¥25,900,000[参考価格](カルティエ) [Precious4月号173ページ] 

ブリリアントカットダイヤモンド93石を連ねたラインネックレス。肌にのせるとダイヤモンドが浮かび上がって、輝きのオーラに包まれる。最高級のダイヤモンドと一流のサヴォアフェールがつくり出す、究極のシンプリシティ。

※掲載した商品は税抜です。掲載した情報は2017年3月7日時点のものです。

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戸田嘉昭・唐澤光也(パイルドライバー)