「一頻り」ってなんと読む?「いっぴんり」ではありません!
明日・10月3日は『ドイツ統一の日』です。1989(平成元)年11月、ベルリンの壁が崩壊した翌年となる1990(平成2)年のこの日、第二次世界大戦後、東西に別れていたドイツが再統一され、現在のドイツ連邦共和国となったのです。本日は「一」という字の入った日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「一蹴」ってなんと読む?
「一蹴」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「すげなく撥(は)ね付けること」「簡単に負かすこと」「蹴とばすこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「よく読めば、先方にばかり有利な内容の契約書だったから、一蹴してやったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 一蹴(いっしゅう) です。
「イッシュウする」という響きと表記「一蹴」が結びつかなかったという方も、意外と多いようです。常用漢字ですが、誤読しやすい熟語ですので、おさらいしておきました。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「一頻り」ってなんと読む?
「一頻り」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「その間にものごとが集中する、しばらくの間。いっとき」という意味です。
<使用例>
「父はお酒が入ると、一頻り、自分の歌を披露したがるのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 「一頻(ひとしき)り 」です。
「一頻(ひとしき)り」の「頻」は、音読みの「ヒン」のみが常用漢字の読み方で、「頻度」「頻発」などの熟語でおなじみです。訓読みの「頻り(しき)り」は、比較的、使用頻度の高い言葉でありながら、表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。大人としては読めたほうが無難な字ですので、おさらいしておきました。
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本日は、10月3日、『ドイツ統一の日』にちなんで、「一」という字の入った日本語から、
・一蹴(いっしゅう)
・一頻り(ひとしきり)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/ドイツ連邦共和国大使館総領事館ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱