毎日愛でたい存在感！心惹かれる “作家の器”｜色と形の異なるプレートが美しい【クリスチャンヌ・ペロションさんの色皿】

日々の暮らしを豊かなものにしてくれる「器」は、まさにアート、といっても過言ではありません。雑誌『Precious』11月号では【飾って愛でて、持って楽しむ！「器」こそ日常のアートです】と題して、ときにはアートのように、ときには日常の道具として、「器」を楽しむ達人の暮らしをご紹介しています。今回は【毎日愛でたい存在感！心惹かれる『6人の作家の器】から、クリスチャンヌ・ペロションさんの色皿をご紹介します。

TEXT ：: Precious.jp編集部
BY ：: 『Precious11月号』小学館、2023年

静かな白磁、モダンな硝子、大胆な絵皿etc.｜毎日愛でたい存在感！心惹かれる「作家の器」

食卓に並べるのはもちろん、アートとして、部屋に彩りを与えることも。そんな感覚で取り入れたい、さまざまに活動する作家の器をご紹介します。しまい込まず、飾ることで、器の魅力も愛着も、ぐっと深まって。

クリスチャンヌ・ペロションさんの色皿｜釉薬の繊細なカラーがトスカーナの自然の移り変わりを再現

シェルオーバルプレート重なりの上から／ホワイト¥16,500［22×12×高さ2cm］・ライラック¥59,400［28×24×高さ4cm］・ホワイト¥70,400［38×34×高さ6cm］（チェリーテラス・代官山）、その他／私物

【As Art】色と形の異なるプレートをレイヤード

ホワイトとライラックのプレートを重ねて、ニュアンスのある配色を堪能して。薄さからくる緊張感とフェミニンさは、ペロションさんならではの魅力。

イタリア・トスカーナの風景を映し出す美しい色皿。丘の上の教会跡にあるアトリエと住まいで、空や山に囲まれながら、作陶を行うクリスチャンヌ・ペロションさん。彼女の作品には、この地から見渡したときの、自然が移り変わる姿が込められています。特に手びねりで生み出されるシェルシリーズは、フランスの土「リモージュ」を使用した、貝のように薄く、独創性のあるフォルムが魅力。釉薬による繊細な色彩とのハーモニーも、特徴のひとつです。

淡く上品なカラートーンは、重ねてみるとまた、奥行きが生まれて。プレートの有機的なフォルムも、レイヤーすることで広がりが生まれます。トスカーナ生まれとはいうものの、この細やかで儚げな佇まいは、どこか東洋的な雰囲気が。それこそが日本で長きにわたり、愛されている理由ではないでしょうか。