「刈穫」ってなんと読む?「かりかく」ではありませんよ!
明日、10月21日は10月の第3土曜日で、『おかやま米(まい)の新米記念日』に制定されています。毎年10月の第3週の週末ごろが岡山県における新米の収穫最盛期、ということで、岡山県産の新米をたくさん食べてもらいたい、という願いで制定されました。お米のおいしさで有名な産地、というと、新潟県や秋田県、山形県などの東北のイメージが強いかもしれませんね。しかし現在では、さまざまな地域がお米の品種改良なども手がけ、全国各地でおいしいお米が収穫されています。新米の時期に、食べ比べてお好みの味を探す、というのも、日本ならではの贅沢な一興かと思います。ということで、本日は「収」「穫」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「収斂」って何と読む?
「収斂」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「縮むこと。縮めること。引き締まること」「集約」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「私は、毎日、柔軟化粧水と収斂化粧水を併用しているわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 収斂(しゅうれん) です。
「収斂化粧水(しゅうれんけしょうすい)」、毎日お使いの方もいらっしゃると思います。「トーニングローション」「アストリンゼント」などとも表記される、お肌を引き締めるタイプの化粧水です。また、この「収斂(しゅうれん)」という言葉は意外と多くのシーンで使用されており、「収斂火災」と言えば「凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって太陽光が収束し、可燃物が発火して起こる火災」を意味します。これから乾燥する時期ですので、こうした事象にもよくよく用心いたしましょう。
…さて、2問目は「穫」という字の入ったクイズです。
【問題2】「刈穫」ってなんと読む?
「刈穫」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「刈り取る」という意味の言葉です。
<使用例>
「実家で趣味で作っているお米、刈穫が早すぎたみたい」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 刈穫(がいかく) です。
「刈穫(がいかく)」、読めそうな字が並んだ熟語ですが、「刈(ガイ)」が表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)なので、意外と読めなかった方も多いのでは?
さて、話題は新米に戻りますが、「新米」と呼べる時期は「収穫した年の12月31日まで」と決められています。お米は新米でなければおいしくない、というタイプの作物ではございませんが、「新米」と付いていると、いただく際にもなんとなく心が浮き立ちますよね(笑)。あと数か月の新米の時期、楽しんでくださいね。日本のお米には特有のおいしさがあり、海外では高価なため、外国の方にふるまうと、感激されることも多いとか。国内では「米離れ」という現象もあるようですが、いま一度、お米のおいしさを見直してみてはいかがでしょうか?
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本日は、10月の第3土曜日『おかやま米の新米記念日』にちなんで、「収」「穫」という字の入った日本語から、
・収斂(しゅうれん)
・刈穫(がいかく)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『ごはん彩々』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱