「いい」と「よい」、どちらが正解?どちらがより古い言葉でしょう?

明日・11月4日は『いいよの日』『いい姿勢の日』『いい推しの日』『いい刺繍の日』などなど、114の日付にかけて、「いい」という言葉の入った、複数の記念日になっています。「いい」という言葉は「よい」の同義語で、「いい」はカジュアル、「よい」はややフォーマル…というイメージですよね? …というところで、本日1問目のクイズです。

【問題1】「いい」「よい」より昔からある言葉はどちら?

「好ましい」を意味する言葉「いい」と「よい」の歴史について、正しい記述を、以下の選択肢の中から選んでください。

1:「いい」がより古くからある

2:「よい」がより古くからある

3:ほぼ同時に使われ始めた

「いい」と「よい」、歴史が古い言葉はどちら?
「いい」と「よい」、歴史が古い言葉はどちら?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:「よい」がより古くからある です。

「よい」のほうが古い言葉なのです。
「よい」のほうが古い言葉なのです。

「よい」の文語系「よし」は、『日本書紀』『万葉集』など、奈良時代、平安時代初期の文献にも用例が多数ございます。対して、「いい」は「江戸時代前期に見られる『えい』の関東なまりとして生じた語かと推定される語で、もとの「えい」とは、肯定的に気合入れをする際の掛け声などに見られる口頭語「えい」「ええ」「ええい!」などではないか? と言われております。つまり、「よい」よりもだいぶあとに「いい」が登場し、しだいに同義語化してきた…という流れです。何げなく使っている言葉も、ルーツをたどるとおもしろいですね。

さて、2問目は「良」という字の入ったクイズです。

【問題2】「相良繍」ってなんと読む?

「相良繍」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「刺繍の一種で、布の表面に小さな結び玉を多く作って、それで模様をあらわすもの」です。日本刺繍の技法の一種ですが、「玉縫い」「こぶ縫い」などとも呼ばれ、現在は「パイル刺繍」「シェニール刺繍」と同じ意味で使用されます。

<使用例>

「お店のオリジナルポーチには、スタジアムジャンパー風に、相良繍のロゴワッペンを入れたいわ」

「相良刺繍」と同義語です。
「相良刺繍」と同義語です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 相良繍(さがらぬい) です。

画像のように、モコモコした刺繍を言います。

「相良繍(さがらぬい)」は、「相良刺繍(さがらししゅう)」とも言われます。スタジアムジャンパーで、チーム名や学校名、背番号などが、モコモコと立体的に刺繍されている技法、ございますよね? あちらと同じ技術です。昨今では、この技法で柄や人気キャラクターを刺繍したポーチなども流行っているので、「サガラ刺繍」というカタカナの表記は見たことがある、という方も多いでしょう。流行りの「サガラ刺繍」、実は、日本刺繍の「相良繍(さがらぬい)/相良刺繍(さがらししゅう)」の技法を指した言葉なのです。古くから、和服や和小物にも使われてきた技法です。大人の知識として覚えておきたいですね。

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本日は、11月4日『いい刺繍の日』などにちなんで、「いい」という言葉をキーワードに、

・いい/よい

という言葉のルーツと、

・相良繍(さがらぬい)

の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『Japan Knowledge』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
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ILLUSTRATION :
小出 真朱