Amazonや楽天などのオンラインショップにログインすると、「おすすめ商品」が表示されます。顧客個人の閲覧履歴に基づいて、商品やサービルがリストアップされる仕組みを「リコメンド」もしくは「レコメンド」と言います。今回は意味が曖昧になりがちなカタカナ語「リコメンド」の意味や使い方、言い換え表現などを解説します。

【目次】

どちらも意味は同じです。
どちらも意味は同じです。

【「リコメンド」とは?「意味」】

■意味

「リコメンド」とは「勧めること」や「オススメ」を意味するカタカナ語です。

例えば、オンラインショップなどでは、利用者の購入履歴やアンケート、好みが似たほかの利用者の情報を分析し、その顧客が好みそうな物品やサービスを絞り込んで紹介しています。もちろん、売上を高めることが狙いのサービスですが、これも「リコメンド機能」によるものです。お気付きでしたか? 「リコメンド」は当初、IT業界で使われはじめ、やがてビジネスシーンや日常生活にも浸透したとされています。

■「英語」のスペルは?

由来となる英語は[recommend]。「推薦する」「促す」のほか、「(物など)それを好ましく思わせる」「気に入らせる」といった意味をもっています。

「レコメンド」との違いは?ビジネスではどっちを使う?

「レコメンド」の由来も英語の[recommend]で、同じ意味で使われています。ビジネスシーンでも「リコメンド」と「レコメンド」のどちらも使われていますね。周囲に合わせてもいいですし、お好みでもよいのでは。


【使い方がわかる「例文」3選】

では実際に「リコメンド」がどのように使われているのか、例文でチェックしてみましょう。

■1:「今週のリコメンドアイテムは、ワークテイストが人気のエンジニアブーツです」

■2:「○○初心者なのですが、お店のレコメンドを教えてください」

■3:「あのレストランのランチは、自信をもってリコメンドできるわ!」


【「類語」「言い換え表現」】

「シンパシーを感じた」「シンパシーを抱いた」というフレーズを、もっとわかりやすい表現に言い換えてみましょう。

■オススメ

■イチ押し

■推薦

***

「リコメンド」は「オススメ」という意味で使えるカタカナ語です。どちらかといえば、「日本語で言ったほうがわかりやすい外来語」のひとつとも言えますので、使う状況や相手の年齢などへの気遣いも必要です。カタカナ語を使うことで知性を感じさせるどころか、不快と受け取られてしまっては、元も子もないのですから!

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)/『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)/『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) :