「鍛冶(〇ぬ〇)」…なんと読む?子どもたちも読めるかも⁉

明日・11月8日は『刃物の日』です。生活文化と切り離せない道具である刃物に、作り手と使い手が一緒に感謝する日に…と、全国の刃物関係者、関係団体が制定した記念日です。日付は118(いい刃)の語呂合わせと、この日は古来「ふいご祭」が行われる慣習があることにちなんでいます。「ふいご」とは、鋳物を行う際のかなめとなる火力を調整するための送風器具で、「ふいご祭」は、ふいごを使う職人などが、これを清め、商売の神に感謝する祭事です。明日は、ふだんご家庭でお使いの包丁やはさみなどのお手入れを行うと良いかもしれません。ということで本日は「刃物」にちなんだ日本語クイズをお送りします。

【問題1】「鍛冶(〇ぬ〇)」ってなんと読む?

「鍛冶」の読み方として正しくなるよう、「〇ぬ〇」の〇にそれぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。

ヒント:「金属を打ち鍛えること。また、その人。鍛冶(かじ)」という意味の言葉です。

<使用例>

「なるほど、金属を打つから鍛冶(〇ぬ〇)と言うのね」

「金属を打つ」から、連想してみてください!
「金属を打つ」から、連想してみてください!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 鍛冶(かぬち) です。

「かねうち」が音変化し、短縮された音です。
「かねうち」が音変化し、短縮された音です。

現代は「鍛冶(かじ)」という読み方が一般的ですが、「鍛冶(かぬち)…かねうち、の音変化」という音の由来、なかなか興味深いですよね。大ヒットコンテンツ『鬼滅の刃』で、鍛冶職人が鬼に襲われた際、鍛冶職人を「鍛人(かぬち)」と呼ぶ描写が登場しますので、子どもたちや、アニメ・漫画愛好家の認知度が上がっていると思われる言葉です。言葉の音変化の歴史まで話題にすると、喜ばれる方もいらっしゃるでしょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「刃毀れ」ってなんと読む?

「刃毀れ」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:気に入った刃物がこの状態になると困ります。

<使用例>

「今、いちばんなじんだ包丁をうっかり刃毀れさせてしまって、砥ぎに出しているのよ」

「〇〇〇れ」。
「〇〇〇れ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は…はこぼれ です。

おなじみの言葉ですが、読めたでしょうか?

「刃毀(はこぼ)れ」は、「毀(こぼ)つ…破壊する。または、剃り取る」という言葉が「刃」にかかった複合語です。「毀」の音読みは「キ」で、「名誉毀損(めいよきそん)」などの熟語に使われる、「損なう」「けなす」「傷つく」「痩せる」などの意味を持つ字です。

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本日は、11月8日『刃物の日』にちなんで、「刃物」に関連する日本語から、

・鍛冶(かぬち)

・刃毀(はこぼ)れ

などの読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『日本大百科全書(ニッポニカ)』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『鬼滅の刃』吾峠呼世晴作(株式会社集英社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱