「大」という文字をふたつ重ねた「大々的」は、「非常に規模が大きいこと」を表す形容動詞です。「大々的な報道」「大々的なセール」などと使われますが、意味が曖昧になっている人も多いのでは? 今さら人に聞けない「大々的」の意味や使い方を「こっそり」お教えします!
【目次】
【「大々的」の「読み方」「意味」】
■読み方
「大々的」は「だいだいてき」と読みます。「だいたいてき」は誤読ですからご注意を。「大々的」と表記されることもあります。
■意味
「規模が大きく、極めて大がかりにものごと事をする様子」を「大々的」と表します。もともと「大大」という言葉には「いかにも大きいさま」や「物事の程度が甚だしいさま」という意味があり、ここから派生した言葉です。
【使い方がわかる「例文」3選】
「大々的」という言葉から連想されるのは「宣伝」や「報道」でしょうか。例文で使い方をチェックしましょう。大規模だったり、多くの人手や費用かかっていることも形容しています。
■1:「誰もが知る企業が起こした不祥事は、すぐさま大々的に報道されるに違いない」
■2:「インバウンド需要を期待して、この土地に大々的なホテルが建設される予定だ」
■3:「ブランド創業100周年を記念して、大々的なセールが予定されているそうだ」
【「類語」「言い換え」表現】
「大々的」の「類語」はおわかりですか? いくつかご紹介しましょう。
■大掛(おおが)かり
「大掛かり」は「規模が大きくて、人手や費用が多くかかること」、「大規模」を意味します。
■大規模
■盛大
事業や集会などが「立派で大規模に行われること」を「盛大」といいます。
【「英語」で言うと?】
「大々的」に相当する英単語は[large-scale]です。[large-scale]は「大々的」や「大規模」といった意味をもちます。また、「立派」を意味する[great]でも表現できますよ。
・In Japan, Christmas is a large-scale celebration.(日本ではクリスマスは大々的なイベントだ)
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「大々的」は「非常に規模が大きく大掛かりなこと」を表す言葉で、その反義語は「ひっそり」や「こっそり」「細々と」などです。英会話やダイエットなどの目標は、周囲に「大々的」にアピールしたほうが成功率が上がるそうですが、語彙力を高めるなどの自分磨きは「細々でも長〜く」行いたいものですね!
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- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『プログレッシブ英和中辞典』(小学館) :