最愛のお洋服を自分の手で洗ってみると、もっと愛が深まるのです…!【清々しく豊かに、美しい「お洗濯」という新習慣】

白いシャツを着た女性
「お洗濯」のルーティーンをほんの少し見直すだけで、暮らしにも素敵な変化が現れて

私たちが愛するカシミアやシルクといった極上の天然素材をはじめ、ファッションの多様化と共に、今、自宅で洗える服は確実に増えています。そこでアップデートしたいのが、新たな「お洗濯」習慣。これまで洗えないと思っていた服も、自分の手で輝きを取り戻すと愛着が増すばかりか、おしゃれの選択肢もおもしろいように広がるはず。「お洗濯」を味方につけて、身も心も軽やかかつフレッシュに!

知れば知るほど、美しさと心地よさを求めたくなる…おしゃれの向き合い方が変わる!「お洗濯」への新アプローチ

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「ラルフ ローレン コレクション」のカシミアニットは、職人によるハンドペイントの技が光るアーティスティックなデザイン。丁寧な「お洗濯」で、カシミア独自の優しい風合いがいつまでも楽しめるほか、ペイントの表情も唯一無二。ニット¥378,400(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)

私たちがふだん着ている服のほとんどは、自宅で洗える! と断言するのは、服好きたちの「お洗濯」のバイブル、著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』が大好評のクリーニングのプロ集団、洗濯ブラザーズさん。仕上がりに差がつく「お洗濯」の秘訣を教えていただきました。

お話をうかがったのは…洗濯ブラザーズさん
横浜と東京・三宿でクリーニング店「LIVRER」を経営するほか、劇団やアーティストの衣装クリーニング、イベントや講演などを通じて、日々の洗濯を楽しみに変える活動を行う洗濯のプロ集団。「大丸松坂屋」が運営するサブスク型ファッションレンタルサービス「アナザーアドレス」で貸し出される高級ブランド服のクリーニングも一手に担う。大好評のオリジナル洗剤は、オンラインでも購入可。著書に、『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム刊)がある。https://sentakulife.com

「デリケート素材の手洗いは、常温の水(20℃以下)に浸けて優しく手で押すだけ。脱水は、洗濯機に任せてOK」

ランジェリー_1
ランジェリー/私物

大切にしたいデリケートな衣類ほど、洗濯ブラザーズさんは単独での手洗いをすすめます。なぜなら繊維の特性に合った洗剤は、それぞれ異なるため。例えば、カシミアやシルクの動物繊維は、私たちの髪の毛と同じたんぱく質。石けんで洗うと髪がきしむように、普段洗いのアルカリ性洗剤は不向き。中性洗剤がベストだそうです。

「洗濯は水だけでも、十分洗浄力があります。その反面、繊維にはダメージを与えています。手洗いのメリットは、このダメージをコントロールできること。それに洗濯機では服の汚れ具合は見えませんが、手で洗えば洋服との付き合い方もわかります。なにより愛着も湧く! 面倒かもしれない『お洗濯』も、楽しみに変わるはずです」

「本洗い前に勝負をつけたい、プレウォッシュ!洗濯のよしあしは、このひと手間で8割決まります」

手洗いといっても、基本のプロセス(洗い→すすぎ→脱水)は、洗濯機で洗うのと一緒。その秘策とは…。

「『お洗濯』のよしあしは、本洗い前のプレウォッシュ(前処理)で決まります。ここでしっかり、汚れを浮かせて落ちやすくします」。方法は、洗剤を水で1対1で割り、汗や皮脂の汚れが付きやすい襟や脇などに重点的にスプレー。そして15分ほど置きます。

「あらかじめ、たっぷりの水に適量の洗剤を溶かしてから洗濯物を入れるのが正しい順序。服のもちが格段に変わります」

「本洗いでは、たっぷりの水に洗剤を溶かしてから、洗濯物を入れるのが鉄則。これも水の刺激から衣類を守るため」。ちなみにカシミアの場合、20℃以下の常温の水の中で3分ほど押し洗いしたら、ネットに入れて洗濯機で約1分脱水。

洗濯ネットは必需品!ポイントは、ネットの中で衣類を遊ばせないこと。でないと、生地が確実に傷みます」

このときネットの中で衣類が動かないように、余った部分を結ぶと型崩れが防止できます。きれいな水の中ですすぎ、再び1分脱水、室内で平干しをして完成です。

※注:皮革、レーヨン、キュプラ、アセテートなどは、手洗いは不可です。

「洗濯する衣類は雑菌の繁殖を抑えるため、通気性のいいバスケットで一時的に保管するのが正解」

「コルボ」のバスケット
100周年を迎えた今も、1本のワイヤーから手作業で編まれるスウェーデン発の「コルボ」のバスケットは、耐久性も抜群。バスケット『クラシック35』[直径45×高さ24cm]¥31,900(カッシーナ・イクスシー青山本店〈コルボ〉)、ベビーカシミアソックス¥73,700・カシミア用洗剤『マイ・カシミア・ソープ』1000ml ¥40,700(ロロ・ピアーナ ジャパン)

「ドライクリーニング表示の衣類が自宅で洗えないなんて、大きな誤解!汗の汚れは水洗いでしか落ちません

洗濯表示のドライマークは、「クリーニング可」を意味します。ドライクリーニングしかできないと、手洗いを諦める人も多いようです。

「ドライクリーニングでは、汗の汚れはとれません。水溶性の汚れは目に見えづらく、冬は放置されがちです。特にシルクは吸水性が高く、手遅れの状態(黄ばみ)でクリーニング店に持ち込む方が多い。天然素材は、本来もちがいいものですから、着用後はその日中に専用洗剤で洗う習慣を」

「たとえシルクブラウスでも、一日肌に直接触れた衣類は冬だからと放置はNG!24時間以内に洗いましょう

「想像以上に汚れが蓄積するダウンやウールコートも、自宅で『お洗濯』が可能!衣替え時に試してみては」

 

羽やスパンコールといった華やかな飾りが付いた服はというと――。

「ダウンウエアが自宅で手洗いできるのは、詰め物に水鳥の羽が使用されているためです。つまり羽は、基本的には大丈夫。スパンコールなども、絶対にNGではありません。ただしこれらに限らず、色物や海外生産品は注意が必要です。なぜなら、染色堅牢度の基準が異なるため。浸透性の高い日本の軟水と相性が合わないことも多く、私たちも目立たない場所で色移りがしないか、パッチテストをしてから判断します。これらの繊細なものを『お洗濯』する際は、脱水時間を短く、ネットを正しく利用するのもポイントです」

「天然素材のなかでもカシミアなどの動物繊維には、繊維を傷めない中性洗剤を。衣類と洗剤にも相性が!」

 

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※ホームランドリーは製品タグの確認や、目立たない部分での試し洗いなど、ご自身の責任で行って下さい。

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PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
小倉真希
HAIR MAKE :
三澤公幸(Perle)
MODEL :
大塚まゆか
EDIT&WRITING :
兼信実加子、安村 徹(Precious)