大人の最愛ベーシックカラーといえば「黒」。シックに、大人っぽく見せてくれるだけでなく、引き締め効果でスタイルよく見えるのも魅力です。ここでは、シンプルな黒を着こなす、大人の春スタイルをご紹介します。

【目次】

【春夏】レディース黒コーデ


【1】黒カットソー×黒パンツ×ネイビージャケット

【1】黒カットソー×黒パンツ×ネイビージャケット
パンツ(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、ジャケット(コロネット〈ボリオリ〉)、カットソー(ヴァリアス ショールーム〈エイトン〉)、ネックレス(チェルキ〈ミッレ〉)、時計(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン・ゼニス)、バッグ(アニヤ・ハインドマーチ ジャパン)、靴(J.M. WESTON 青山店) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

主役のパンツは、レーヨン×コットン混の緻密に織られたストレッチ素材。程よいテーパードラインに、発色のいい黒が上品な印象を与えます。黒で統一したトップス&パンツに、深いネイビーのタキシード風ジャケットを肩がけ! 男前なジャケットスタイルに、ロングパールとパテントローファーでパリジェンヌのような小粋さを演出しましょう。

【2】黒ジャケット×黒スカート×白カットソー

【2】黒ジャケット×黒スカート×白カットソー
ジャケット・カットソー・スカート・靴(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、ブレスレット・リング・バングル(クリスチャンディオール〈ディオール ファインジュエリー〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

ハンサムなテーラードジャケットに、フェミニンなスカートを合わせて。ブラック同士の組み合わせなら、子供っぽくならずに洗練された印象に仕上がります。インにはラフなTシャツでドレスダウン。こなれた印象のモノトーンスタイルが完成します。

【3】黒ブラウス×黒スカート×ベージュコート

【3】黒ブラウス×黒スカート×ベージュコート
コート(バーニーズ ニューヨーク〈エイトン〉)、ブラウス(アクアモーレ〈トマソ ステファネリ〉)、スカート(バイ マレーネ ビルガー 青山店〈バイ マレーネ ビルガー〉)、ピアス・ネックレス・リング(TASAKI)、バッグ(三喜商事〈ボルボネーゼ〉)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/前田 晃 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

まろやかな肩のラインと歩くたびに優雅に揺れる程よいゆとりのあるシルエットが優雅なトレンチ。ブラウスもスカートもとろみのある素材。その質感を生かして、たおやかなモノトーンスタイルを完成させましょう。一枚仕立てのコート前を開けてさらりとはおり、軽やかに躍動するエレガントな着こなしに仕上げます。

【4】黒コート×黒パンツ×ベージュカットソー

【4】黒コート×黒パンツ×ベージュカットソー
コート・ストール・バッグ(バーバリー・ジャパン〈バーバリー〉)、トップス(三喜商事〈バンフォード〉)、パンツ(サン・フレール〈レ・コパン〉)、靴(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

ベージュを重ねたシックトーン配色で大人っぽく。サイドライン入りパンツやスリッポンで仕上げたスポーティーな着こなしも、艶やかなブラックサテンのコートがあれば、カジュアルになりすぎず品よくまとまります。

【5】黒シャツ×白パンツ

【5】黒シャツ×白パンツ
シャツ(SUPER A MARKET〈SEYA〉)、パンツ(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、サングラス(アイヴァン 7285 トウキョウ〈アイヴァン 7285〉)、時計(パテック フィリップ)、ピアス(ダミアーニ 銀座タワー) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

黒シャツは、身幅にややゆとりのあるものを選ぶのが、ストイックになりすぎない秘訣。襟元を大きめに開け、鎖骨を見せて着こなすと、女らしいニュアンスが生まれます。シンプルな白ボトムを合わせ、小物も大ぶりのものを少しだけ、という潔い着こなしでかっこよく。

【6】黒ジャケット×黒パンツ×白カットソー

【6】黒ジャケット×黒パンツ×白カットソー
ジャケット・パンツ(マディソンブルー)、カットソー(スローン)、ピアス・ネックレス・ネックレス・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

ウエスト位置を高めで絞ったジャケット、ヒップラインを美しく見せるパンツ…。こんなさりげない女らしさを感じさせる、シルエットのきれいな黒のセットアップこそ、特別な日に限定せず、日常に取り入れましょう。

【春夏】黒カーディガンコーデ


【1】黒カーディガン×イエロースカート

【1】黒カーディガン×イエロースカート
カーディガン(ビームス ハウス 丸の内〈ルトロワ×デミルクス ビームス〉)、スカート( Essence of ANAYI〈NADYA DZYAK〉)、ネックレス・ブレスレット(エディション・デコ 阪急百貨店 阪急うめだ本店〈ミリアム・ハスケル〉)、バッグ(アオイ〈カパフ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

黄色は身につけるだけで元気になれるビタミンカラー。ただし、膨張色であるために、着こなしにメリハリをつけることが大切です。トップスは黒のVカーディガンをあえてコンパクトにまとめ、ふんわりとしたスカートとの絶妙なバランスで、大人のかわいさを実現させましょう。

【2】黒カーディガン×赤ワンピース

【2】黒カーディガン×赤ワンピース
ワンピース(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、カーディガン(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、ネックレス(ADORE 六本木ヒルズ店〈アントン ヒューニス〉)、ブレスレット・リング(ボン マジック)、バッグ(ロンハーマン〈ラドロー〉)、靴(ベイジュ〈PIPPICHIC〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

レディーライクなAラインのワンピース×肩かけニットで、ジャッキーを連想させるコンサバな組み合わせに。鮮やかな色の要素が加わると、こんなにも新鮮な表情に仕上がります。ノースリーブとミニ丈からのぞく、肌の露出も計算のうち。

【3】黒カーディガン×白ノースリーブワンピース

【3】黒カーディガン×白ノースリーブワンピース
カシミヤのカーディガン(VINCE 表参道店)、ノースリーブワンピース[共布ベルト付き](コロネット〈エアロン〉)、ピアス(ストラスブルゴ〈サイモン アルカンタラ〉)、ベルト(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/熊澤 透 BY :『Precious6月号』小学館、2017年

インプットしたい美術館巡りの日は、お休みでも最愛黒のカーディガンで気持ちをONに。リュクスなムードが漂うロング丈カーディガンは、ウエストマークして旬なエッセンスをプラスしましょう。

【春夏】レディース全身黒コーデ


【1】黒コート×黒パンプス×黒バッグ

【1】黒コート×黒パンプス×黒バッグ
コート(プラダクライアントサービス)、バッグ・靴(プラダ クライアントサービス) 撮影/下村一喜(UM) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

上質なウール素材と計算し尽くされた細身のラインが、まるで妖艶なドレスのような主役コート。隠しボタンのダブル合わせ、丸い肩のラインなど、クラシカルな品のよさを漂わせつつ、ロゴの入ったアームバンドがアクセントに! いかにもプラダらしい遊び心も心憎い。洗練された黒のコートには、あえて黒のバッグでシックに装いましょう。キルティング加工によるステッチが、きりっと知的な女性を演出してくれます。

【2】黒カットソー×黒ロングスカート

【2】黒カットソー×黒ロングスカート
スカート(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、カットソー(ヴァリアス ショールーム〈エイトン〉)、ネックレス・リング・ブレスレット(フレッド)、バッグ(クリスチャン ルブタン ジャパン)、靴(コンバース) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

たっぷりとした分量感ながら、ふわっと軽やかなチュールスカート。足元に白スニーカーを合わせてカジュアルに仕上げ、軽やかなドレスアップを楽しみましょう。

【3】黒ニット×黒タイトスカート×黒バッグ

【3】黒ニット×黒タイトスカート×黒バッグ
ケイトのニット・リカのスカート(ミューズドゥ ドゥーズィエム クラス 表参道店)、サングラス(オリバーピープルズ・東京ギャラリー〈オリバーピープルズ〉)、バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(JIMMYCHOO)、靴(リエート〈サントーニ〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

プレーンな黒を組み合わせる着こなしは、異なる素材をミックスし、アクセントを効かせましょう。スカートのゴールドボタンやサングラス、ジュエリーでリッチ感をアップさせるのが上級者です。

【4】黒ワンピース×黒パンプス

【4】黒ワンピース×黒パンプス
ワンピース・バッグ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオアルマーニ〉)、リング・時計( ピアジェ)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

一日中着ていても美しく快適にいられるジャージーワンピース。会食がある日は、ダイヤモンド時計やクラッチバッグ、ポインテッドトウパンプスなど、エレガントな小物を合わせると気品あふれる装いが完成します。

【5】黒ブラウス×黒タイトスカート

【5】黒ブラウス×黒タイトスカート
ブラウス・スカート・バッグ・靴(ジバンシィ表参道店〈ジバンシィ バイ リカルド ティッシ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious4月号』小学館、2017年

比翼仕立てのシンプルな前立てから伸びる、黒×白のリボンを、裾で結べば、肩の力の抜けたモノトーンスタイルが完成します。ジップアップのタイトスカートを合わせて、まじめなスーツにはない女らしさを楽しんで。端正な配色に妖艶なシルエットが際立つ、新鮮なコンビネーションです。

【6】黒ニット×黒スカート×黒サンダル

【6】黒ニット×黒スカート×黒サンダル
スカート(オールウェイズ〈M・Fil〉)、ニット(スローン)、マリハのネックレス・ヒロタカのバングル(show room SESSION)、バッグ(クリスチャン ルブタン ジャパン)、靴(フラッパーズ〈ネブローニ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious4月号』小学館、2017年

シンプルニット×ハイウエストのふんわりスカートは、大人かわいい着こなしの基本形。丈に前後差をつけたデザインと大胆に施されたタックによるボリューム感で、フィット&フレアのシルエットを極めれば、全身黒を重ねても、シャープすぎず、好感度も高い装いがかないます。

【7】黒ブラウス×黒パンツ

【7】黒ブラウス×黒パンツ
ブラウス・パンツ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)、ピアス(TASAKI) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

リズミカルなドット模様が華やかなムードを生み出すブラウスは、つかず離れずのしなやかなシルエットが軽やかさを漂わせます。この春、手に入れたいのは、タイムレスな美しさのなかにも今の気分を感じさせるこんな一枚。黒のパンツを合わせ、スマートに着こなしましょう。

【8】黒プルオーバー×黒パンツ

【8】黒プルオーバー×黒パンツ
プルオーバー(sacai)、パンツ(ブラミンク)、ピアス(ザ・ショーケース GINZA SIX 店〈シェイスビー〉)、バッグ 000(JIMMY CHOO) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

すっと背すじの伸びた後ろ姿からも、匂い立つようなエレガンスを感じさせる黒のレーストップス。精緻なレースはもちろん、分量感のあるヘムのデザインも、美人の気配を高めてくれます。多くの人と行き違うレセプションなどの席でも、余韻のある美しさを印象づけることができます。

全身黒コーデに使える差し色


【1】白

【1】白
シルクのブラウス・パンツ・バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)、リング(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

研ぎ澄まされたモードな黒に、カフスだけ甘さを添えて。ほんの少しだけなのに、フリルレースのドレスアップ感に圧倒されます。この見事な甘辛バランスの華やぎは、大人の女だからこそ生かせるもの。手元を強調するメタリックな輝きをミニバッグでプラスしたのもポイントです。

【2】キャメル

【2】キャメル
バッグ『フォーチュン ホーボー バッグ』・セーター ドレス・フープ イヤリング(ロエベ) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

アナグラム以外、装飾をいっさい省いたシンプルなデザインだからこそ伝わる、タン色のカーフレザーの質感に惚れ惚れします。内側のレザーで覆われたマグネット式のクロージャーを留めると、「フォーチュンクッキー」のようなかわいらしいフォルムに。ワンピースの柄とリンクさせたカラーリングで、格上の装いを完成させて。

【3】ピンク

【3】ピンク
バッグ(STEP inc.〈モワナ〉)、カーディガン(ザ シークレットクロゼット神宮前〈シクラス〉)、ノースリーブシャツ(サン・フレール〈レ・コパン〉)、バングル(ピエールアルディ 東京)、パンツ(ブラミンク〈ブラミンク〉)、帽子(ロンハーマン〈ロンハーマン〉)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロブラニク〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

キリッと潔い、黒を重ねた着こなしに、小さなピンクを効かせて。存在感を放つ立方体のバッグは、縫い目が表に見えない「アングルステッチ」という、モワナでもたったひとりの職人だけに許された縫製が施された逸品です。

【4】赤

【4】赤
コート・スカート・靴(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

コートは、ディオールの名品「バー ジャケット」からインスパイアされたもの。そしてプリーツスカートは、メゾン創設時からコレクションに登場するアイコン。コートの端正なシルエット、プリーツの流れるような動き…。最旬モードに息づくのは、メゾンで受け継がれる職人技術です。エレガンスを紡ぐブランドゆえの、物語を感じられる着こなしを堪能しましょう。

【5】ブルー

【5】ブルー
靴『ハンギシ』(ブルーベル・ジャパン〈マノロブラニク〉)、ライダースジャケット・タイトスカート(アクネ ストゥディオズ)、ピアス・バングル(デビアス ダイヤモンドジュエラーズ ジャパン) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

しっとりと濡れたような艶を放つ、グレーサテンの『ハンギシ』。素材の製造元にもこだわり、極上のものしか用いないというポリシーから紡ぎ出された極上の色味です。タイトなブラックでかっこいい女性像を目指すときでも、足元には『ハンギシ』を、手元にはダイヤモンドをちりばめ、華やかな魅力を引き出しましょう。