「生干」ってなんと読む?「なまぼし」ではないのです!

明日、12月13日は『伊達のあんぽ柿の日』という記念日です。「あんぽ柿」は、燻蒸したあとに乾燥させて作る高級干し柿で、燻蒸による鮮やかなオレンジ色とゼリーのようなトロッとした食感、甘さとジューシーさが特徴です。福島県伊達市で、このあんぽ柿の出荷が始まってから、今年でなんと100周年。アニバーサリーイヤーを記念し、記念日制定が行われました。日付は、最盛期である冬の期間の12~2月、燻蒸製法の確立、普及にたずさわったたてて13日…で、12、1、2月のそれぞれ13日の3日間が記念日に制定されています。ということで本日は「干」「柿」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「生干」ってなんと読む?

「生干」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「十分に乾いていないこと。また、そのもの。生乾き」という意味の言葉です。

<使用例>

「洗濯乾燥機は、少し生干くらいに設定して、洗濯物のシワを伸ばしてから干すようにしているわ」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 生干(なまび) です。

「生干し(なまぼし)」と読む表記には送り仮名の「し」がつきます。
「生干(なまぼ)し」と読む表記には、送り仮名の「し」がつきます。

「なまぼし」と読んでしまいそうですが「生干(なまび)」です。「なまぼし」とは、送り仮名の有無で区別します。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「転柿」ってなんと読む?

「転柿」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「渋柿の皮を剥き、天日で干したあと、ムシロの上で転がして乾燥させて作る、表面に白い粉を吹いた甘い干し柿」のことです。

<使用例>

「あんぽ柿と転柿、ひと口に干し柿と言っても特徴が違っておもしろいわね」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 転柿(ころがき) です。

「古露柿」とも表記します。

「転柿(ころがき)」は、あんぽ柿に比べて、スタンダードな作り方の干し柿です。転がして作るので「転柿(ころがき)」とは、納得と意外性を同時に感じる表記ですよね。日本人が昔から、いかに食材を保存するか? その際に、いかにおいしく保つか? と、思考錯誤した歴史が垣間見えますね。

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本日は12月13日『伊達のあんぽ柿の日』にちなんで、「干」「柿」という字の入った日本語から、

・生干

・転柿

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱