「蒲魚」ってなんと読む?「がまさかな」ではありませんよ!
明日・12月20日は『ブリの日』です。魚の鰤(ぶり)は、魚偏に師と書くことから「師走(しわす)」とかけ、20を(ぶり)と読む語呂合わせからこの日付になっております。今の時期はまさに「寒鰤(かんぶり)」のおいしい季節ですね。ということで、本日は「魚」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「真魚板」ってなんと読む?
「真魚板」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:キッチンツールのひとつです。
<使用例>
「実家では木の真魚板を使っているから、晴れた日には日干しをして清潔を保っているわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 真魚板(まないた) です。
日本では古来、食事のおかずとなる魚菜(ぎょさい)すべてを「な」と呼び、魚だけだど「まな」と呼ぶ慣習がございます。そこから「真魚板(まないた)」という表記があるのです。板前さんが、きりりと角(かど)の立ったお刺身を切る…そんなイメージが引き立つ表記ですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「蒲魚」ってなんと読む?
「蒲魚」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「わかりきっていることなのに、知らないようなふりをすること。また、その人」という意味の言葉で、特に「女性が、初(うぶ)なふりをして甘えたりすること」を言います。
<使用例>
「彼女は、気に入った男性の前では急に蒲魚ぶるから、女性の反感を買いやすいのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 蒲魚(かまとと) です。
「蒲魚(かまとと)」は、「かまぼこは、とと(魚の幼児語)からできているの?」と尋ねるような様子や、そういうそぶりをする人を指す言葉です。
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本日は12月20日『ブリの日』にちなんで、「魚」という字の入った日本語から、
・真魚板(まないた)
・蒲魚(かまとと)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『世界大百科事典第2版』(株式会社平凡社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱