My Action for SDGs ~続ける未来のために、私がしていること~

雑誌『Precious』の連載【My Action for SDGs 続ける未来のために、私がしていること】では、持続可能なよりよい世界を目指す人たちの活動に注目し、紹介しています。

今回は、3月号でご紹介の「JOONE」創立者のキャロル・ジュージ・レウェリンさんの活動にフォーカス。パリ発、安全でおしゃれなオムツを世界各国に届け、パパママを笑顔にしようと取り組んでいるキャロルさんの活動についてお話をうかがいました。

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キャロル・ジュージ・レウェリンさん
「JOONE」創立者
元女優、小説家。30歳のときに若い親向けのSNSコミュニティを立ち上げ、起業家としてのキャリアをスタート。’17年に「JOONE」設立。『フォーブス フランス』2022年最も影響力のある女性40人にも選出されている。

パリ発、安全でおしゃれなオムツ世界各国でパパママを笑顔に

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キャロル・ジュージ・レウェリンさん

「きっかけはSNSで見たママたちのコメント。『赤ちゃん向けの製品に生産過程や原料が不透明なものが多い』という不満でした。そこで開発したのが、塩素系漂白剤・環境ホルモン不使用、天然由来の原料を使用したオムツです。トレーサビリティ(※)も重視しており、商品に付いている二次元コードを専用のアプリで読み取れば、原料から商品が届くまでのサプライチェーンをすべてたどることができます。親は子供たちと自身のために、毎日使う製品を理解する必要があるのですから」

オムツの柄にもこだわった。「パパママは、一日に10回以上、オムツを見るわけです。それなのにデザインが悪ければ、オムツ替えのたびに気分が沈みますよね。現代のライフスタイルに合った美しいものが必要とされていたんです。私たちのブランドでは、定期的にアーティストとコラボするなどして、子育てを楽しく盛り上げていきます。今年は豹柄のオムツも発売予定なんですよ」

オムツのほか、98%以上の天然成分で構成されたお尻拭きや、赤ちゃんもママも使えるケアコスメのほか、今後は新商品として日焼け止めや妊娠線予防クリームなども展開予定。ユーザーは世界23か国、8万家庭にも及ぶ。

「ブランド立ち上げ当初から、大切にしているのは商品のクオリティです。科学の力を最大限に利用して、よい商品を提案するために、エンジニアとの仕事に重きをおいて、よい人材を獲得しながら会社を大きくしてきました」

社内に基金を設立し、オムツやコスメ商品を必要とする場所へ寄付することも行っている。透明であり、オープンであることが、世の中を少しずつ明るくしていく。

※トレーサビリティとは…その製品がいつ、どこで、どのように、誰によって、何でつくられたのかを追跡可能な状態にすること。安全性と信頼性の担保となる。

【SDGsの現場から】高品質のコスメセットはギフトにも

コスメセット
 

自分のことは後回しにしがちなママのためのギフトセットも。思わず笑顔になるデザイン。

安全性にこだわった幅広くユニークな商品ラインナップ

「JOONE」の製品
 

SNSでユーザーと交流し、声を生かして商品をアップデート。オムツはサブスク対応も。

 

PHOTO :
Yusuke Kinaka
EDIT :
剣持亜弥、喜多容子(Precious)
取材 :
Noriko Ishizaka