「折衷」ってなんと読む?「せつうら」ではありませんよ!
明日、2月8日は『和ちょこの日』という記念日です。「和ちょこ」とは、「和の素材を使ったチョコレート」のこと。昨今では抹茶や焙じ茶など、特に日本のお茶文化を融合させたチョコレートが人気ですよね。日本茶(煎茶)の生みの親、と言われる永谷宗円の生誕日にちなんで、京都のお茶メーカーが制定、一般社団法人日本記念日協会に認定されました。和洋の食文化の融合を推奨する素敵な記念日ですよね。…というところで、本日の1問目にまいりましょう。
【問題1】「折衷」ってなんと読む?
「折衷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「いくつかの異なった考え方のよいところを取り合わせて、ひとつにまとめ挙げること」という意味の言葉です。
<使用例>
「A案とB案の折衷案として、次のような方法はいかがでしょうか?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 折衷(せっちゅう) です。
「衷」は「なかほど。偏らない」という意味をもつ字です。例文で出た「折衷案(せっちゅうあん)」や、和と洋の文化が融合していることを意味する「和洋折衷(わようせっちゅう)」など、大人の会話でもしばしば登場する言葉です。「衷」の字はやや難しい字ですが、「折衷(せっちゅう)」という言葉は、単独でも読めるようにしておきたいところです。
さて、2問目は「折」つながりの熟語をとりあげます。
【問題2】「夭折」ってなんと読む?
「夭折」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「年が若くて死ぬこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「次回は、夭折の天才詩人・石川啄木についてお勉強しましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 夭折(ようせつ) です。
「夭」という字には「若く美しい」という意味のほか、「若死にする」という意味も含まれています。年若い方がお亡くなりになる…といういたましい事実を表現する際、この「夭折(ようせつ)」という熟語が、しばしば使われます。「夭」は難しい字ですが、おごそかな局面を表現する大人の語彙として定番の熟語ですので、ぜひ正しく読めるようにしておきましょう。
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本日は、2月8日『和ちょこの日』の話題から、
・折衷(せっちゅう)
・夭折(ようせつ)
など、難しい字が入っているけれど、大人の語彙として身に着けておきたい熟語の読み方をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱