「卯の花」ってどんな花?食べ物でなく植物のほう、わかりますか?
明日は国民の祝日『建国記念の日』ですが、2月11日は『干支供養の日』という記念日にも制定されています。縁起物として、干支をかたどった置物を飾るお宅、多いですよね。『干支供養の日』は、1年間大切に飾られ、厄を払ってくれた、この干支置物に感謝し、元の土に帰す日を…と、陶磁器で有名な愛知県瀬戸市の陶磁器メーカーが制定、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日です。日付は、立春明けの2月の最初の「土」の日、そして「土」という字が「十」「一」から成っていることから、2月11日が選ばれました。卯年(うどし/うさぎどし)だった昨年の置物の御処分を考えていいる方は、明日行うと良いかと思います。ということで、本日は「卯」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「卯の花」ってどんな花?
「卯の花(う-の-はな)」は、どの植物でしょうか? 次の画像の中から正しいものを選んでください。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1です。
「卯の花」というと、植物よりも、豆腐を絞った「おから」や、これを煮着けたメニューなどを思い浮かべる方のほうが多いかもしれません。おからや、おからを使ったメニューを「卯の花」と呼ぶのは、今回のクイズでご覧いただいた植物の花を思わせるところから来ています。おからの、白くポロポロと細かい形状を花にたとえるとは、改めて考えると、なんとも風流な言語文化ですね。
さて、意外と知らない「卯の花」の咲いている木の名前も抑えておきましょう。
【問題2】「卯木」ってなんと読む?
「卯木」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「卯の花」の咲く木の名称です。
<使用例>
「あのおうちのお庭、春になると卯木の白い花が咲き誇って、とってもきれいなの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 卯木(うつぎ) です。
「卯木(うつぎ)」の花が一斉に咲く月であることから、陰暦四月の和風月名を「卯月(うづき)」と呼びます。日本古来、花の美しさを愛でられてきた歴史のある植物なのです。「卯木」の美しい花には、品種によっても以下の画像のようなバリエーションがございます。
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本日は、2月11日『干支供養の日』にちなんで、「卯」という字の入った日本語から、
・卯の花(う-の-はな)
・卯木(うつぎ)
を深掘りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photoAC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱