「梗概」ってなんと読む?「きょうがい」ではありませんよ!
明日、2月21日は、平安時代の陰陽師・安倍晴明の生誕日です。清明は延喜21年1月11日に生まれたとされておりますが、これを新暦に直すと西暦921年2月21日なのです。清明の生きた当時は、陰陽師は官職のひとつでした。現代の感覚ですと、ややオカルティックなイメージがございますが、現代ほど科学が発達していない当時、陰陽師とは、学術と占いを両立し、世の中のさまざまな現象を検証・解決する役目を担っていたのです。なかでも群を抜いて名を馳せた天才陰陽師が安倍晴明です。…というところで、本日の1問目にまいりましょう。
【問題1】「清明桔梗」とはどんな紋?
安倍晴明が魔除けの呪符として使用したことで有名な「清明桔梗(せいめいききょう)」の紋を、次の画像の選択肢の中から選んでください。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1 です。
「清明桔梗(せいめいききょう)」は「五芒星(ごぼうせい)」「清明九字(せいめいくじ)」とも呼ばれます。陰陽五行(木・火・土・金・水)の相克を表しています。
さて、2問目は「桔梗」の「梗」つながりのクイズです。
【問題2】「梗概」ってなんと読む?
「梗概」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「あらまし。あらすじ。大略」という意味の言葉です。
<使用例>
「安倍晴明のどんなところが有名なのか、梗概を教えて欲しいわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 梗概(こうがい) です。
「梗概(こうがい)」の「梗(こう)」」の字、植物の「桔梗(ききょう)」の「梗(きょう)」としてもよく知られているイメージですが、実は常用漢字となっている読み方は「コウ」のみです。この字には「おおむね」「塞ぐ」「硬い」などの意味があり、ポピュラーな熟語ですと「脳梗塞(のうこうそく)」などに使われます。「脳梗塞」と「桔梗」に同じ字が入っていたとは、意外に感じた方もいらっしゃるでしょう。「梗(コウ)」、覚えておきましょう。
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本日は、2月21日、安倍晴明の生誕日にちなんで、
・清明桔梗(せいめいききょう)
と呼ばれる紋についてと、
・梗概(こうがい)
という熟語の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/安部文殊院ウェブサイト/清明神社ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱