「框」ってどういうもの? あなたのおうちにもあるはずです!
明日、3月14日と言えば『ホワイトデー』でお馴染み。ですが、『ホームインスペクションの日』という記念日にも制定されております。ホームインスペクションとは「住宅診断」のこと。住宅診断士が、住宅の劣化状況、欠陥の有無、回収すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極め、依頼者にアドバイスを行うという専門業務を指します。一般的な住宅1件をホームインスペクションする所要時間が平均3時間14分だそうで、この時間にちなんで記念日の日にちが選ばれました。ご自宅に気になる箇所がある方などは、ホームインスペクション、検討してみてくださいね。ということで、本日は、住宅内でよく見る「框」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「床框」ってなんと読む?
「床框」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「和室の床の間の前端の化粧横木」を指す言葉です。
<使用例>
「うちの床の間は畳になっていて、黒檀の床框がついているわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 床框(とこがまち) です。
「框(かまち)」、読めましたか? また、どういうものか、正確にわかるでしょうか?…というところで2問目にまいりましょう。
【問題2】「上がり框」ってどういうもの?
「上がり框(あ-がり-がまち)」の写った画像を、次の選択肢の中から選んでください。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は…1です。
「框(かまち)」は、「床面の端を隠すための化粧横木」のことで、(1)「上がり框」は「玄関など、家への上り口に渡してある化粧横木」を言います。「上がり框」は、家屋内へ上がる際に靴を脱ぐ文化のある、日本らしい住宅の部材とも言えます。(2)は、1問目で扱った「床框(とこがまち)」、(3)の「縁框(えんがまち)」は、「縁(えん)の外端の、束柱(つかばしら)より少し外に付けた横木」のことです。また、「框(かまち)」という言葉は、戸や障子など「物の外枠の木」を指す場合もございます。
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本日は、3月14日『ホームインスペクションの日』にちなんで、
・床框(とこがまち)
・上がり框(あ-がり-がまち)
・縁框(えんがまち)
など、日本の住宅によく使用される「框(かまち)」と関連する日本語の読み方、意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱