「千三つ(せんみつ)」ってどういう意味?とんちが効いています!
明日は3月28日ですが、毎月28日は、1951(天正19)年2月28日(現在の暦で言うと4月21日)にこの世を去った千利休の月命日。その法要が、千利休の子孫が起こした茶道の流派である表千家、裏千家、武者小路千家の持ち回りで、利休のお墓のある京都の大徳寺で行われます。そして、茶道の世界では、3月の利休の月命日は新暦と呼応した『利休忌』と見られ、関係各地でもお茶会が催されます。そのため、現代俳句では「利休忌」は、この時期の季語にもなっております。ということで、本日は「千」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「千波万波」ってなんと読む?
「千波万波」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「次々と押し寄せてくる波。また、多くの波紋」という意味の四字熟語です。
<使用例>
「千波万波のごとく出現するライバル達に立ち向かうべく、商品を常にブラッシュアップしていく…という意気込みでまいりましょう!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 千波万波(せんぱばんぱ) です。
「千波万波(せんぱばんぱ)」は、スピーチなどでも使われる熟語ですので、正しく覚えておきましょう。
さて、2問目にまいります。
【問題2「千三つ(せんみつ)」ってどういう意味?
「千三つ(せんみつ)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:美女
2:乱暴者
3:うそつき
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:うそつき です。
「千三つ(せんみつ)」という言い回しは、現在、3通りの意味で使われています。まず、ひとつめが、クイズの正解に出てきた「うそつき」は、千の話のうち3つくらいしか本当のことを言わない、という意味合いです。ふたつめは「土地・家屋の売買や貸金を斡旋する職業」を、1000回のうち3回程度しか話がまとまらない職業という意味で「千三つ」「千三つ屋」と言います。そして「食品業界での新商品開発の難易度」について、1000品目出して3品目程度しか当たらない…という意味合いで使われます。つまり、「千三つ」は「非常にパーセンテージの低い事象」を言う言葉なのです。
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本日は、千利休の忌日に関連しや情報をご紹介がてら、「千」という字の入った日本語から、
・千波万波(せんぱばんぱ)
の読み方と、
・千三つ(せんみ-つ)
の意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『京都観光Naviぷらす』ウェブサイト/『京都きもの巡り』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱