「唐花」ってなんと読む?!「とうか」ではありませんよ!

桜の季節がやってきましたね。この週末にお花見を予定している方も多いのでは?本日は「花」という字の入った、和文化に関連した日本語クイズをお送りします。

【問題1】「花丸文」ってなんと読む?

「花丸文」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:女性用の着物でおなじみです。

<使用例>

「大学の卒業式では、私は花丸文の振袖と袴を着たわ」

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 花丸文(はなまるもん) です。

画像のように、花をまるい形にデザインした文様(もんよう)の総称です。
画像のように、花をまるい形にデザインした文様(もんよう)の総称です。

「はなのまるもん」と呼ぶケースもございます。日本の伝統的な文様のひとつで、花の種類を問わず、花を円形にデザインしたもの、円の中に花を配したものをこう呼びます。円の形は、線に切れ目がなく続いておりますので「花丸文(はままるもん)」には、「永遠に続く幸せ」という願いが込められています。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「唐花」ってなんと読む?

「唐花」という日本語の正しい意味をお答えください。

ヒント:和の伝統的な文様のひとつで、中国から渡来した花をかたどったものを指します。

<使用例>

「いつも、この着物には、唐花の帯を合わせるのよ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 唐花(からはな) です。

画像の左は「唐花唐草(からはなからくさ)」文様の一例、右は「唐花(からはな)」の紋所(もんどころ)の例です。

和の伝統的な意匠のうち、中国から伝来したものに対し、中国を意味する「唐」の字を訓読みで読んだ「唐(から)」とつける慣例がございます。「唐花(からはな)」以外にも「唐草(からくさ)」や「唐獅子(からじし)」などがございます。

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本日は、桜の季節にちなんで、「花」という字の入った日本語から、

・花丸文(はなまるもん)

・唐花(からはな)

の、日本の伝統文化に関連する言葉の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『きもの文様事典』ウェブサイト/『表参道 KIMONO MODE』ウェブサイト『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photoAC
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ILLUSTRATION :
小出 真朱