「将又」ってなんと読む?「しょうまた」?…違います!
明日、4月6日は『あなたの進路を考える日』という記念日に制定されています。これは、高校生向けの進路案内をサポートする企業が制定、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日ですが、「進路」については、大人になったあとも、ずっと考えて行きたい問題ですよね。ということで、本日は「将」「来」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「将又」ってなんと読む?
「将又」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:副詞「はた」を強めて言う語で、「それともまた。あるいはまた」という意味の言葉です。
<使用例>
「このまま安定した今の職場に残るか、将又、昔からの夢を追い始めるか…考えちゃうお年ごろだわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 将又(はたまた) です。
「将又(はたまた)」、実はだいぶ以前に取り上げたことのある難読クイズですが、今回は皆さま、読めたでしょうか? 現在でも会話に登場する言葉なのに、意外な表記に面白味のある言葉でしたので、おさらいしておきました。
さて、2問目は「来」という字の入ったクイズです。
【問題2】「鰊群来」ってなんと読む?
「鰊群来」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:産卵のために、鰊(にしん)の大群が海岸に押し寄せることを言います。春の季語です。
<使用例>
「今年の鰊群来は、ずいぶんと数が多いように見えるわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鰊群来(にしんくき) です。
「群来」という表記、「群れをなして来ること」という意味では「ぐんらい」とも読みますが、「群来(くき)」と読むと「魚が産卵のために沿岸に大群で来ること」という限定的な意味になります。「群来(くき)」という言葉自体が春の季語になっており、今回のように「鰊群来(にしんくき)」と、「鰊(にしん)」が付かない場合も、特にほかの魚についての記述がない場合は、一般的に鰊の群来を指します。日本語には農業と関わる言葉が多いですが、こうした漁業と関連する言葉にも、季節感の表現と紐づいたものがあるのです。風情がありますね。
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本日は、4月6日『あなたの進路を考える日』にちなんで、「将」「来」という字の入った日本語から、
・将又(はたまた)
・鰊群来(にしんくき)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱