多くのラグジュアリーメゾンが参加する“WATCHES & WONDERS GENEVA”ですが、「カルティエ」はその盟主。2024年も卓越したクリエイティビティを発揮し、多彩な新作を発表しました。
このシリーズでも、 “カルティエ プリヴェ”「トーチュ」、“リフレクション ドゥ カルティエ”、そして動物たちをモチーフにした“アニマル ジュエリー ウォッチ”、“パンテール ジュエリー ウォッチ”＆“タイガー ジュエリー ウォッチ”と、数々の美しいタイムピースをお届けしてきましたが、今回はいよいよ動物モチーフのフィナーレ！ 「クロコダイル」が主役を演じる壮麗なジュエリーウォッチたちをご覧ください。
ダイヤモンドとカラージェムで表現された世にも美しい「クロコダイル」
2024年の新作発表にあたり、自らを「フォルムのウォッチメーカー」と標榜し、「魔法」をテーマに掲げた「カルティエ」。新たに誕生した作品のなかでも、メゾンの縁の深い動物たちがジュエリーウォッチを彩るこの“アニマル ジュエリー ウォッチ”コレクションでは、ひと際豊潤なクリエイションを発揮しました。
「クロコダイルとシマウマ」を融合させた抽象的なものから、「パンテール」、「タイガー」をモチーフにした具象的なものまで、全部で10モデルが並ぶなかで、もっともバリエーション豊かなのが「クロコダイル」！
「カルティエ」で「クロコダイル」といえば、ジュエリーに造詣の深い人なら、2018年に発表されたハイジュエリー コレクションを思い出すのではないでしょうか？ 1975年、メキシコ出身の女優、マリア・フェリックスがオーダーした、クロコダイルモチーフのジュエリーを着想源としたハイジュエリーの数々はジュエリー界に大きなインパクトを与え、「カルティエ」のジュエリーメゾンとしての創造力を改めて印象づけました。
しかし、ウォッチにこのモチーフが採用されたことは近年ではおそらくなく、ここまでジュエリーウォッチで「クロコダイル」にスポットを当てたのは今回が初めてでしょう。
ダイナミックに、 それでいながらエレガントに。写実的でありながら夢の世界の生き物のような ── 官能的な美しさが横溢するジュエリーウォッチたちが、深い陶酔を誘います。
メゾンのサヴォアフェールが叶えた、類まれなる美と輝き
水辺にたゆたう動物だけに、寒色系のカラージェム使いが印象的な“クロコダイル ジュエリー ウォッチ”。ダイヤモンドの透明な輝きがその色彩美をさらに増幅させています。メゾンの卓越した宝飾技術によって、絶世の美貌を得た「クロコダイル」たちが、「時間」を優雅に演出するジュエリーウォッチは、全4モデルでの展開です。
■１：ダイヤモンドブレスレットの輝きによって加速するモチーフの美フォルム
その美しい流線型のプロポーションを絡みつかせるようにケースを飾る「クロコダイル」。ふんだんにダイヤモンドをセットしたブレスレットの輝きと共に、至高のオーラを漂わせます。
■２：圧巻の美を誇る、カラージェムのグラデーション
色、形、大きさの異なる宝石やエナメルでシームレスに飾ったダイヤルとケースが印象的。そのブルーのグラデーションとストラップの色彩が、クールビューティな手元を演出します。
■３：瞳のエメラルドの色彩が際立つ、ダイヤモンドのケース＆ダイヤル
カラージェムは「クロコダイル」の瞳のエメラルドのみ、あとはケース、ダイヤル、モチーフのすべてをダイヤモンドで覆いつくしたこのモデル。繊細なカラーニュアンスのストラップがその輝きと溶け合い、モチーフのフォルムのしなやかさをより印象づけます。
■４：ダイヤモンドとエメラルドが織りなす贅沢な輝きと色彩美
すでにご紹介した“タイガー ジュエリー ウォッチ”と同じアプローチで、「クロコダイル」ヘッドをケース上部のラグにあしらったこのモデル。ダイヤモンドとエメラルドの崇高なツートーンの輝きが、静謐な迫力とエレガンスを醸し出します。
“アニマル ジュエリー ウォッチ”コレクションでは、動物たちに魔法をかけた華麗なジュエリーウォッチメイキングを展開した「カルティエ」。一方、2024年は永遠の名品である“サントス ドゥ カルティエ”でも豊富なクリエイションを発揮しています。今後ご紹介する予定なので、どうぞお楽しみに！
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT ：
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト
