おさらいクイズです!「貼付」の本来の読み方は?
明日、4月19日は『収育の日』です。「収育」とは、「収納」と「育児・教育・育成」を組み合わせた言葉で「片付けを通して子どもたちに幸せに生きる力と知恵を育む」という考え方を、一般社団法人日本収納検定協会が定義しています。『収育の日』は、4(収)19(育)の語呂合わせで、「収育」の認知度を向上させる目的で制定されました。本日は「片」「付」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「片片」ってなんと読む?
「片片」の読み方として正しくなるよう、「〇〇〇ん」の〇に、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「切れ切れなさま。切れ切れのものが軽くひるがえるさま」「重みのないさま。取るに足らないさま」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「細かいアイデアは片片(〇〇〇ん)と浮かぶんだけれど、肝心のテーマが定まらないのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 片片(へんぺん) です。
「片片(へんぺん)」、繰り返えされるふたつの文字のうち、うしろの文字の読みが半濁音になります。大人の会話に登場しやすい言葉ですので、表記とともにインプットしておきましょう。
さて、2問目は「付」という字の入ったクイズです。
【問題2】「貼付」ってなんと読む?
「貼付」という日本語の「てんぷ」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「てんぷ」は、この熟語に対してその誤読が多いために後年になって「慣用読み」として定着したもので、本来の正しい読み方ではありません。
<使用例>
「履歴書には、必ず写真を貼付してください」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 貼付(ちょうふ) です。
「貼」の、常用漢字としての音読みは「チョウ」です。「貼付」は、おそらく「添付(てんぷ)」との混乱によって「てんぷ」という慣用読みも正解とされる向きになっておりますが、例文のように正式な説明の場などでは、本来の「ちょうふ」を使えたほうがベターでしょう。「貼付」については過去回でも扱いましたが、混乱しやすい頻出熟語ですので、おさらいいたしました。
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本日は、4月19日『収育の日』にちなんで、「片」「付」という字の入った日本語から、
・片片(へんぺん)
・貼付(ちょうふ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱