「創める」ってなんと読む?「つくめる」ではないですよ!
明日、4月21日は『創造とイノベーションの世界デー』です。これは2017年4月の国連総会で制定された国際デーのひとつで、SDGsで知られる「持続可能な開発」の実施や、問題解決における創造性とイノベーションの役割についての意識を高める日、と定義づけられております。「小さなことでも、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造する“創造性”がいかに重要であるか」を呼びかける日でもある、ということで、本日は「創」「造」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「創める」ってなんと読む?
「創める」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「新しい事業や会社をつくりだす」という意味の言葉です。
<使用例>
「今年から、副業として民泊経営を創めようと思うの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 創める(はじ-める) です。
「創」という字の訓読みは、常用漢字としての「創る(つく-る)」がよく認知されておりますが、「創める(はじ-める)」も、知ればなるほど、と思う読み方ですね。「創造」「創始」などの熟語にも使われるこの字は、工作として「つくる」のではなく、「ないものをつくりだす」という意味をもっております。「創める」という表記、意図的に使えるとスマートですね。
さて、2問目は「造」という字の入ったクイズです。
【問題2】「造詣」って何と読む?
「造詣」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「その分野についての深い知識や理解、また、優れた技量」という意味の言葉です。
<使用例>
「先生は、骨董にも造詣の深い方ですよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 造詣(ぞうけい) です。
「造詣(ぞうけい)」という言葉、例文のように「造詣が深い」という言い回しでよく使われますが、「詣」の読み方を、つくりの「旨」につられて「シ」と誤読する例が大変多いようです。「詣(ケイ)」は、高等学校で学習する程度、と、常用漢字としては難しめの読み方ですが、あくまで常用漢字の範疇ですので、お間違えのないように。
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本日は、4月21日『創造とイノベーションの世界デー』にちなんで、「創」「造」という字の入った日本語から、
・創める(はじ-める)
・造詣(ぞうけい)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国連の友Asia-Pacificウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱