東京・麻布台ヒルズのガーデンプラザC内にできた麻布台ヒルズ マーケットの1F、流行感度の高い店の連なる一角に、2024年4月17日(水)、日本茶専門店「SABOE TOKYO(サボエ トウキョウ)」がオープンしました。
現代における喫茶の様式を創造し、次世代へと継承していくための活動を続ける「茶方薈(さぼえ)」の初の実店舗となるSABOE TOKYO。日本各地より厳選した個性豊かな茶葉や、お茶の味わいをより引き立てるためのさまざまな道具を提案してきた日本茶ブランドです。
今回はPrecious.jpライターが実際にSABOE TOKYOを訪れ、お店の世界観や日本茶の奥深さを体感してきました。レポート形式でご紹介します。
日本茶専門店「SABOE TOKYO」とは?
話題のお店が続々とオープンする麻布台ヒルズの一角にあるSABOE TOKYO。白を基調とした洗練された外観と、シックな雰囲気の店内は、まるで高級感のあるパティスリーのよう。
ファサードや店内に配した諫早石は、古くから貿易の拠点として栄え、幕末から明治にかけて日本茶の輸出が盛んだった長崎において、石畳や石橋などに用いられてきたもの。“SABOE TOKYOから日本茶を世界へと広めていきたい”との願いが込められています。
お店に入って一番最初に目を惹くのは、壁にずらりと並べられた、茶器のような形の商品です。こちら、もちろんすべて日本茶。
ひとつの茶葉から製法の違いにより個性豊かな香りや味わいが引き出される日本茶。SABOE TOKYOでは、幾重にも広がるその可能性を追求し、日々の暮らしの中で気軽に日本茶を楽しめるよう、新たな味わいと楽しみを提案しています。
看板商品となるのは、10種類のブレンド茶を展開する「T., Collection」。SABOE TOKYOで初お披露目となります。
煎茶をはじめ、玉露や焙じ茶、番茶のほか、紅茶や烏龍茶など、さまざまな日本茶と果実や穀物などを合わせた10種類のブレンド茶には、1から10まで番号が振られており、1日のうちの飲む時間帯をイメージして並べられているのだそう。
例えば1番目の「果(Ka)」は、煎茶と柚子を使用した、一日の始まりに相応しいさわやかな味わいを楽しめる日本茶、10番目の「豊(Ho)」は大麦ととうもろこし、黒大豆を使用した、カフェインの少ない睡眠前にも安心して楽しめる日本茶と、10種類のお茶を通して、豊かな一日を送ることができるようなラインナップになっています。
日本茶の奥深い味わいを楽しめる試飲スペース
店内には、さまざまなお茶の味わいを楽しめるよう、試飲スペースが設けられています。
ライターが伺った日には、定番商品から3種類用意されていました。玉緑茶と煎茶、白折(茎茶)を使った、すっきりとして飲みやすい緑茶「蒸(Jo)」、紅茶と烏龍茶、黒葡萄葉を用い、どこかフルーティーな味わいの「紅(Beni)」、焙じ茶と生姜、当帰というセリ科の植物を使用した、香草のような爽やかな味わいの「香(Ko)」の3種類です。
ライターのお気に入りは「香(Ko)」。さまざまな茶葉がブレンドされた瓶は、見た目にも華やかです。もちろんほかのお茶もとてもおいしく、日本茶とひと言で言っても、これだけ幅広く、ブレンドすることでさらに奥深い味わいが楽しめることに感動しました。
春の期間限定商品「蕾(Rai)」もあわせて試飲させていただきました。こちらは紅茶といちご、ミントを使った日本茶で、スッとしたミントの香りが口に広がります。甘みのある紅茶といちごの果実味との相性も抜群でした。
期間限定商品には、煎茶とレモンバーム、レモングラスを使用した「爽(Sou)」という商品もあり、こちらも気になります。春らしい「爽やか」な味わいが楽しめそうです。
「T., Collection」は購入・テイクアウトも可能
もちろんすべて購入が可能。蓋碗と呼ばれる蓋つきの茶器のようなT., Collectionのパッケージは、土に還る天然素材で作られた特別な紙の器です。お茶の容器、お茶を淹れる茶器、お茶を飲む湯呑と3つの役割で作られています。
リーフティーのみならず、ティーバッグも用意されているので、急須やティーポットがなくとも、ご自宅や職場などで気軽に日本茶を楽しむことができますよ。
どの茶葉にしようか迷ってしまったら茶葉の詰め合わせもおすすめです。T., Collectionの中でもよりスタンダードな味わいが楽しめる茶葉を集めた「玄(Gen)」と、より飲む時間やシーンとのペアリングを楽しみたい「刻(Toki)」の2種類が販売されています。
T., Collectionはテイクアウトで楽しむこともできます。テイクアウトで購入し、自然豊かな麻布台ヒルズの休憩スペースなどで楽しむのもおすすめ。ショッピングの合間に立ち寄るのもよさそうですね。
より深くお茶を楽しむための有料試飲コーナー
特別なお茶は有料試飲スペースでも楽しむことができます。例えば全国茶品評会で一等入賞の釜炒り茶「やぶきた」や、乳酸発酵させて作る後発酵茶「碁石茶」、茶方薈オリジナルの抹茶「蘖(ひこばえ)」など。なかなかほかではお目にかかれないお茶がラインナップされています。
もちろんこちらの商品もそれぞれ購入が可能です。お茶好きの方への贈り物や、目上の方への贈答品にも好適です。
「HIGASHIYA」の和菓子や「Sゝゝ[エス]」の茶器も
お茶以外にも和菓子や茶器なども販売されているSABOE TOKYO。カウンターに並ぶのは、日々の果子(かし)を提案する和菓子店、「HIGASHIYA」の和菓子です。
HIGASHIYAでもおなじみの羊羹やカステラのほか、日本茶とも好相性な豆菓子や、煎餅などのお菓子が販売されています。
「黒糖煎餅」(8枚入り ¥1,620)や「麩やき」(10枚入り ¥1,620)などは、SABOE TOKYO限定で販売されている商品です。ここでしか買えないお菓子にも注目ですね。
日本の器、生活道具を扱う「Sゝゝ[エス]」の茶器も販売されています。店内には急須や湯呑など、美しい器が並びます。古くからある和の道具ながら、どこかモダンで洗練された佇まいは、現代の生活の中にもすっきりと馴染みそう。
日本茶とお菓子、茶器をセットにした贈り物などもおすすめですよ。
海外のゲストも多く、さまざまな年齢、性別、国籍の方が集まる麻布台ヒルズ。そんな中で日本の伝統でもある「日本茶」にフォーカスしたSABOE TOKYOは、日本の文化の新たな発信地としての役割をも担います。
ご自宅用はもちろんのこと、贈り物や手土産にも好適なSABOE TOKYOの日本茶。お店に足を運び、ぜひ目でも舌でも日本茶の奥深さを楽しんでみてくださいね。
問い合わせ先
- SABOE TOKYO
- 営業時間/11:00~20:00
- 定休日/無休
- TEL:03-6441-0310
- 住所/東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F
関連記事
- 気軽で極上の美味イタリアン「プルサーレ」神谷町|麻布台ヒルズにありながら、隠れ家のような心地よい静けさ
- 日本を代表する名店揃い!ニューオープン「麻布台ヒルズ マーケット」の注目店舗11選
- コンランショップのモダンフレンチ「オルビー(Orby)」神谷町|“極上の日常”こそラグジュアリー
- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
Twitter へのリンク
- EDIT :
- 小林麻美