日本各地で育まれてきた高度なものづくりの技術と、若き匠たちの美意識や情熱が結びついた「新時代のジャパンラグジュアリー」を体現する逸品を、ギフトという形で提案しているスタイリストの河井真奈さん。

今回ご紹介いただくのは、パリ在住のフォトグラファー篠あゆみさんが2020年に立ち上げたライフスタイルブランド「パージュアエレ」のパジャマです。その第一弾は、篠さんご自身の2年以上にわたる闘病生活から生まれたもので、「こんなパジャマがあれば」という篠さんの理想と美学が詰め込まれています。

「着心地はもちろんデザイン性にもこだわり抜いたパジャマは、母の日のギフトにもぴったり」だと語る河井さんに、その魅力について教えていただきました。

河井真奈さん
スタイリスト
(かわい まな)女性誌、CM、ドラマのスタイリング、トークショー、商品開発アドバイザーなど幅広く活躍。2016年、ギフトに特化したWEBサイト「futo」をローンチし、2019年6月に南青山にショップをオープン。2023年5月代官山に移転。著書に『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎)。https://futo.jp/

SNSで一目惚れしたパジャマと2年越しに再会!

パージュアエレのパジャマの着用図
毎日身につけるものだから着心地にもデザインにもこだわりたい。

「私が『パージュアエレ』のパジャマと出合ったのは2年ほど前。SNSで見かけて、凛としていながら女性らしいシルエットに『なんて素敵!』と釘付けになったものの、その時点では詳しい情報が見当たらず、現物にたどりつくことができませんでした。

ところが、今年の4月半ばにとあるポップアップイベントを訪れたところ、偶然にも会場にその憧れのパジャマが…。しかも幸運なことに、篠さんご自身も来場されており、詳しくお話をうかがうことができたのです。

渡仏前は長くスタイリストとして活躍されていた篠さん。共通の知人も多いことがわかり、話は弾むばかり。そしてパジャマの開発秘話を知るにつれ、幾重にもこだわりの詰まった上質なアイテムであることがわかってきて、ますます『パージュアエレ』のファンに。早速『futo』でも扱う運びとなったのです」(河井さん)

きっかけは入院生活中の「着たいパジャマが見つからない」問題

「パージュアエレ」のパジャマの着用例
チュニックタイプの袖口はゴム仕立て。袖まくりしやすいので日常動作もスムーズに!

「篠さんがパジャマを作ろうと思い立ったきっかけは、ご自身の長きにわたる入院生活。2017年に乳がんが見つかり、その治療中に別の病気も発覚するなどして、篠さんは2年もの間、闘病の日々を余儀なくされました。入院生活といえば、パジャマが必須。ところが、着心地の面でもデザインの面でも、篠さんの気に入るものが全く見つからなかったといいます。

着心地の面では、薬の副作用で肌が過敏になった時期に、縫い目がちょっと当たっただけでも腫れてしまうことがあったのだそう。そして、これは私も常々感じていることですが、機能性を重視したパジャマの多くは、体型を美しく見せたり、着るだけで気分が上がったりするように作られたデザインはなかなかありません。

『こんなパジャマがあればいいのに』という篠さんの強い思いは、病から快復した後も残り続け、その理想を形にすべく試行錯誤の末に生まれたのが、『パージュアエレ』のパジャマなんです」(河井さん)

元スタイリストが考える「究極のパジャマ」のこだわりポイントは?

■1:和晒のオーガニックコットン採用で極上の着心地を実現

「パージュアエレ」 のパジャマ生地拡大
手間暇かけた日本の伝統製法でふわりと優しく空気をまとうような着心地に。

「篠さんが探し続けてやっと出合えたという素材は、“和晒(わざらし)”で仕上げたオーガニックコットンの二重ガーゼ。晒とは、織りあがった木綿から油分や綿のカス、のりなどの不純物を取り除く工程のことで、通常は30分程度のところ和晒では数日かけて行います。

じっくり手間暇をかけることで素材にストレスがかからず、柔らかくふっくらした肌触りに。『パージュアエレ』のパジャマを着用すると、生地にハリがありながら体を優しく包み込むような心地よさがありますが、それはこうした日本の伝統製法の賜なのです」(河井さん)

■2:縫い目を肌に直接触れさせない工夫で敏感肌でも安心

「パージュアエレ」のタグの位置
襟元の外側に施された、チュニックパジャマのブランドタグ。

「入院時の苦い経験を生かし、肌への刺激は最小限に。縫い代は折伏せ縫いにし、タグはすべて外側かポケットの内側に縫い付け、刺繍も二重ガーゼの1枚目に施して縫い目が肌に直接触れないようにするなど、細部に至るまで徹底した配慮が行き届いており、ノンストレスで着用することができます」(河井さん)

「パージュアエレ」のポケット内側
ユニセックスパジャマの品質表示タグはポケットの内側に。

■3:プライベートな時間こそ「自分のためのおしゃれ」を追求!

「パージュアエレ」の着用例
ユニセックスパジャマは男女共通のデザインで4サイズ展開。

「私が一目惚れした最大の理由が、チュニックパジャマのシルエットがとてもきれいだったこと。シンプルなようでいて、前後差のある裾のデザインや背中にギャザーがあしらわれているなど、さりげないデザイン性が素敵です。リゾート地などで、ワンマイルウエア感覚で着られそうなくらいスタイリッシュだと思います。ユニセックスパジャマのほうも、襟のデザインを何度も試作したそうで、全体のバランスが計算されています。

篠さんは『人が見ないところで何を着るかということが、実はすごく大事だと思っている』と話します。パジャマは見せることが目的の服ではないけれど、だからこそ自分のためにおしゃれをして気分を上げたい。元スタイリストである篠さんのそんな美学も込められているのではないでしょうか」(河井さん)

「2スタイル×2カラー」4種のバリエーションをお好みで!

河井さんが運営するギフトショップ『futo』では、「パージュアエレ」のチュニックパジャマ(M・L)とユニセックスパジャマ(S・M・L・XL)を用意。カラーはチュニックパジャマは白・ピンク、ユニセックスパジャマは白・ネイビー、それぞれ2色から選べます。

「パージュアエレ」のチュニックパジャマ
チュニックパジャマ(左/ピンク・右/ホワイト)各¥33,000
「パージュアエレ」のユニセックスパジャマ
ユニセックスパジャマ(左/ネイビー・右/ホワイト)各¥30,800

今回は、「パージュアエレ」のパジャマをご紹介しました。極上の着心地とデザイン性を兼ね備えた上質なパジャマは、母の日のギフトに最適です。「おうちでもおしゃれに、かつリラックスして過ごしてほしい」との思いを込めて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか?

※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。

問い合わせ先

Gift Concierge futo

TEL:03-3462-2036

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)