「浄い」ってなんと読む?「じょうい」ではありません!
明日は5月の第2日曜日で『母の日』ですが、今年は5月12日『看護の日』と重なっています。『看護の日』の日付は、フローレンス・ナイチンゲールの生誕日にちなんでおり、ナイチンゲールと言えば「赤十字の母」「近代看護教育の母」「感染制御の母」などの異名でも知られます。「白衣の天使」と言う呼称が有名なため、たおやかさや、慈愛に満ちたイメージが先行しがちですが、貴族階級出身のナイチンゲールはとても教養が高く、当時は混沌としていた看護の現場に必要な要素を理論的にも分析・実践し、その後の公衆衛生学に多大に寄与した、看護学、衛生学上の偉人なのです。ということで、本日は「浄」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「浄い」ってなんと読む?
「浄い」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「けがれや汚れがなく、清らかなさま」を言う言葉です。
<使用例>
「当時の看護の現場では、けがや病気の手当て以前に、感染症予防のための浄い環境を整備することが必要だったのです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 浄い(きよ-い) です。
戦場に看護師として赴任したナイチンゲールが最初に整えたのは、不衛生な環境を徹底的に清浄にすることでした。けが人や病人だけでなく、死体も積み上がっているような野戦病院で、まずは清潔な環境を整えることが感染症の蔓延を防ぐ早道、と、合理的に考えられる頭脳明晰な人だったのです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「浄机」ってなんと読む?
「浄机」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「清らかで、整頓された机」という意味の言葉です。
<使用例>
「よいアイデアを出すには明窓浄机…ということで、オフィスの環境は重視したいですね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 浄机(じょうき) です。
例文に出てきた「明窓浄机(めいそうじょうき)」は四字熟語で、「明るい窓と清潔な机。転じて、学問をするのに適した明るく清らかな書斎」という意味です。
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本日は、5月12日『看護の日』にちなんで、「浄」という字の入った日本語から、
・浄い(きよい)
・浄机(じょうき)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/日本ベクトン・ディッキンソンホームページ/毎日新聞(2023年5月6日web版)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱