【目次】

ほうれい線は現れる原因は?


口元の運動不足で筋肉が硬くなる

並んでいる二人の女性 メソッドの指導をしている
 

食いしばりや口をあまり動かさない「口元の運動不足」が原因で、表情筋は硬く縮んでしまい、頬の肉を引き上げる力が弱まるのです。さらに血流やリンパの流れが悪くなり、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積…。頬のたるみ、ほうれい線の出現につながります。

「ほうれい線が深くなってきたから、すぐにリフトアップしたい」と、グイッと持ち上げるようにマッサージをしたくなるのはわかりますが、肌をこするような刺激の強いマッサージは、ダメージを与える可能性があるので厳禁。

たるみ頬をリフトアップ!【村木さん考案】彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド

ほうれい線に効くエクササイズ【4選】


1:ほうれい線の予防・改善に「ぷくぷくメゾット」

食いしばりや加齢によって、口周りや舌の筋肉が硬くなると、顔全体のバランスが崩れやすくなります。というのも表情筋は互いに影響を及ぼし合っているため、一部の筋肉が緊張すると他の筋肉が衰えてしまうこともあり、ほうれい線が片方だけ目立つ、顔が歪むなど、老け見えにつながります。つまり、大人が美人印象を保つためには口元のエクササイズは必須なのです。

「口を閉じて空気を含み、頬を内側からぷくぷくと膨らませる」エクササイズ。とてもシンプルな方法なのに、顔全体の筋肉をケアすることができて、ほうれい線の予防・改善につながるだけでなく、口周りの血流がよくなり、唇の縦シワが浅くなる効果も。

作業しながらでもできますし、マスクをしていれば移動中でも気にせず続けられますよ。今すぐ、試してみてくださいね!

<STEP.1>左右の頬、唇の上下を同時にぷくぷくと膨らませてほぐす

唇は力を抜いたまま、軽く閉じます。左右の頬、唇の上下に空気を入れるように、口元全体を膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 
<STEP.2>左右の頬をぷくぷくと膨らませてほぐす

次に左の頬に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

右の頬も同様に行います。

 
<STEP.3>唇の上、下を膨らませてほぐす

唇の上に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

唇の下も空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

慣れてきたら、STEP.1〜3を2回繰り返しましょう。

ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退

2:ほうれい線消しに効く「整筋メゾット」

「大頬骨筋」「小頬骨筋」とは、頬骨から口角をつなぐ筋肉。ここが硬く縮むことで、頬の肉を引き上げる力が弱まってしまいます。すると、肉が下がり、その重みでほうれい線の溝がくっきりとしてしまうのです。そこで、テニスボールを使ったほぐしワザ。テニスボールは広い面で適度な圧をかけることができるので、痛みもなくリラックスしてできるのがメリットです。

このメソッドは頬の筋肉がしっかりとほぐれてしなやかなハリが復活し、老廃物を流しやすくする効果が。頬がキュッと引き上がるし、顔のコリがすっきり取れて、むくみも解消!ゴルゴラインの緩和にも効果的ですよ。

<STEP.1>頬骨に沿ってほぐす位置を確認

耳たぶの手前あたりから、頬骨沿いに4か所、ほぐしていきます。

頬骨に沿ってほぐす位置を確認
 
<STEP.2>テニスボールをあてて、小さくクルクル回す

STEP.1の丸印にテニスボールを押しあてて、クルクルと小さく外回しします。各所5回3セット行いましょう。反対側の頬も同様に。

テニスボールを当てて、小さくクルクル回す
 
<STEP.3>ボールをあてて、口を「あぐあぐ」する

STEP.1の丸印の位置に、テニスボールをあてて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。

テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開ける
 

次に「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします。そして位置をずらしながら、口の開閉を各6セットずつ行いましょう。

「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします
 

ほうれい線消しに効く!【村木宏衣さん考案】テニスボール整筋

3:口角を引き上げる「筋トレメゾット」

口角の下がりやほうれい線が現れるのは、口元の筋肉の劣化が原因。口元の老けを解消するにはスキンケアも有効ですが、より早く結果を出したいならば、口元の筋トレがおすすめ。

口元の筋肉を鍛え上げる、割り箸を使ったトレーニング法ならとても簡単!口角を上げる「口角挙筋」、口を動かす「口輪筋」と、上唇を引き上げる「上唇挙筋」をまとめて鍛え上げることができるので、ぜひトライを。口角がキュッと引き上がることで、笑顔がつくりやすく明るい表情になり、好感度もアップしますよ。

<STEP.1>割り箸を口角に当たる位置にあててくわえる

割り箸を横にして口角に当たる位置にあて、しっかりとくわえた状態で口を閉じます。できるだけ割り箸を奥に入れると、筋肉に負荷をかけやすくなりますよ。

割り箸を口角に当たる位置に当ててくわえる
 
<STEP.2>「え」の口にして口角を上げる

前歯を全て見せるように、「え」の口にして、口角がいちばん高く上がるところで止めて1分間キープします。きついと感じくらいの位置で止めるようにしましょう。

また、割り箸が斜めになっていると口元の歪みの原因になるので、水平になっていることを鏡で確認しながら行いましょう。

「え」の口にして口角を上げる
 

割り箸1本で “下り口角” を引き上げ!【村木さん伝授】口元筋トレが若見えに効く

4:顔印象が変わる「鼻翼部刺激メゾット」

口角を横に引いて笑うクセがある方は老け顔になりやすいので要注意。口角を横に引っ張る筋肉を過度に使うことで、ほうれい線が深くなりやすいですし、小鼻が横に広がりやすくなり、メリハリ感が消え、顔の印象がもったりとしてしまいます。

これを改善するには、まず凝り固まった小鼻脇の鼻翼部をほぐすのがおすすめ。鼻翼部を掴んだまま、「え」「お」と口を動かすことで、深く刺激を与えることができるメソッド。とても簡単な方法ですが、彫りが深く、笑顔がキレイで若々しい印象に! もったり顔がシャープに変わるので、ぜひやってみて下さいね。

<STEP.1>ほぐすポイント、鼻翼部の位置を確認

ほぐすのは、鼻翼部(びよくぶ)で、鼻の両側にある小鼻部分を指します。

ほぐすポイント、鼻翼部の位置を確認
 

そして、親指と人差し指で小鼻脇にしっかりと圧をかけます。すべりやすいので、実際はティッシュをあてて、その上から行いましょう。

親指と人差し指で小鼻脇にしっかりと圧をかけます
 
<STEP.2>鼻翼部に圧をかけたまま「え」「お」と口を動かす

指先でしっかりと圧をかけたまま「え」と口を開ける。このとき、口角は横に引くのではなく、上に上げるように心がけて。

鼻翼部に圧をかけたまま「え」と口を動かす
 

同様に指先でしっかりと圧をかけたまま「お」と口を動かす。この「え」「お」を1セットにしてこれを10回繰り返す。

 
教えてくれたのは:村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
鈴木 宏(トップ画像)、青柳理都子(目&べろ回しエクササイズ、舌スイングエクササイズ)
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
真樹麗子(トップ画像・Precious専属モデル)、杏奈(目&べろ回しエクササイズ、舌スイングエクササイズ)
ILLUSTRATION :
かくたりかこ