年齢が現れる「老け顔」サインとして代表的なのが、ほうれい線(豊麗線)。顔に深く刻まれたほうれい線に、「最近老けた気がする」「肌のたるみを感じる」「なんだか疲れてみえる」…なんて思うことはありませんか? 今回は、毎日こつこつ取り組めば、気になるほうれい線を解消できる簡単エクササイズを紹介していきます。
ほうれい線ができる原因は?エクササイズでほうれい線が解消する理由
ほうれい線や下がり口角などの「老け影」は、エイジングの代表的な悩み。ほうれい線の原因となるのは加齢だけでなく、姿勢の影響や肌の乾燥・ハリの低下など、毎日の表情やスキンケア、ライフスタイルがほうれい線の原因となっています。
そして口周りをはじめとする表情筋の衰えが、たるみやほうれい線などのしわをさらに定着させて「老け顔」を加速させることに。さらに、その顔の筋肉は首の筋肉や鎖骨にまでつながっています。肩が内側に巻いて猫背になっていたり、首が前に出ていたりと姿勢が悪くなると、体の前側の筋肉が縮んでしまいます。その影響で顔の筋肉まで下に引っ張られてしまうので、よりほうれい線が目立つ結果になるのです。
エクササイズによって顔の表情筋やその周りの筋肉を刺激し、少しずつでも固くなった筋肉をほぐしてリセットしてあげると、徐々にほうれい線が解消され、肌と筋肉にもハリと弾力が蘇るので、毎日こつこつほうれい線解消エクササイズを続けることが大切です。今回は、1日たったの5分でできる、忙しい人にも毎日続けられる簡単セルフケアをご紹介します。
ほうれい線をなくす、7つの厳選エクササイズ
■1:「目&べろ回しエクササイズ」で、ほうれい線を解消!
口内からほうれい線の解消を目指すのが、「目&べろ回しエクササイズ」。口の中で舌を回すと、口の周りにある口輪筋がダイレクトに刺激でき、血流がアップします。
また同時に目も回すと、口輪筋とつながっている目の周りの眼輪筋も鍛えられ、しわやたるみの出やすい口元&目元を一緒に効率よく改善可能になります。さらに、口内の唾液の分泌も促され、口腔内の健康にも役立って一石二鳥です。
【1-1】眼球と舌を同時に1周させる
姿勢を正して座り、顔を正面に向けます。舌先を上唇と歯茎の間にしっかりと入れ、眼球と一緒に舌をゆっくりと1周させます。時計回りと反時計回りを各3回、行ってみてください。
【1-2】口角の斜め上を舌で3秒押す
2時と10時の方向に筋肉のつなぎ目があり、血流が悪くなりがちなので、その場所のみ1周させる途中で、3秒間舌先で押し続けます。
【1-3】首の筋肉を優しくさする
舌を動かし続けると首のあたりまで負荷がかかるので疲労感を覚えるもの。耳の下あたりから首の前側まで数回優しくさすり、クールダウンしておきましょう。
■2:「舌スイングエクササイズ」でフェイスラインのもたつきを解消
「舌スイングエクササイズ」は、舌を思いっきり出し、虹を描くようにスイングさせるエクササイズ。舌の根元はあごの組織とつながっているため、舌を出して動かすことであごまでも鍛えられるのです。すると、自然とフェイスラインのもたつきもすっきり解消! しかも、口角から鎖骨につながる筋肉もしっかり伸ばせるので、年齢とともに気になる首のしわにも効果てきめんです。
【2-1】舌をしっかり伸ばして左右にスイング
両手を胸の前でクロスさせ、首の前側を伸ばして反らせます。
【2-2】舌を出してスイングを8回繰り返す
舌を思いっきり出し、目とともに虹を描くようにスイングさせます。8回行ったら舌を引っ込めて正面を向き、手を下ろしましょう。
宝田恭子.com
■3:ほうれい線を予防する「振り子ケア」
顔をたるませている顔の筋肉は、首の筋肉や鎖骨にまでつながっています。肩が内側に巻いて猫背になっていたり、首が前に出ていたりと姿勢が悪くなると、体の前側の筋肉が縮んでしまいます。その影響で顔の筋肉まで下に引っ張られてしまうのです。首の筋肉や鎖骨にまでアプローチできる「振り子ケア」をすれば、口角が上がり、ほうれい線が薄くなるのを実感できますよ。
【3-1】頬を包むように手のひらを添える
頬にある咬筋などを包むようにして手のひらで優しく触れ、耳たぶの付け根を指先で挟むようにしておきます。
【3-2】内側に入った肩を外へと開く
1の状態のまま、内側に巻いてしまっている肩を反対に返すようにして開き、手のひらが外側に向くようにします。そして右手のひらに頭の重みを預けて力を抜きます。
【3-3】腕を前後に優しく揺らす
耳から左の親指までが1本のロープでつながっているようなイメージで、深呼吸をしながら前後に小さく揺らします。深呼吸を4回行う間、揺らし続け、反対も同様に行ってください。
【3-4】脇から胸を持ち上げ、腕を揺らす
肋骨の空間が前に倒れているのを正すように、脇腹から胸を持ち上げるようにして手のひらを優しく当てます。そして2・3と同様に肩を開き、深呼吸しながら腕を小さく揺らします。反対も同様に行いましょう。
顔筋を下げる巻き肩や肋骨のねじれを正して、ほうれい線を解消していきましょう!
鍼灸リンパケア
■4:ほうれい線を消して、顔の印象が10歳若返る「頭皮マッサージ」
ほうれい線が目立つ「老け顔」の悩みを解消するカギは「頭筋」にあり。ほうれい線やたるみなど、老け顔の悩みは頭の筋肉と直結しています。顔の筋肉を支えている側頭部の筋肉を刺激するとエクササイズやマッサージの効果が特に高く現れやすいのです。
「側頭部」の筋肉を刺激してフェイスラインを引き上げる
ほうれい線やフェイスラインのたるみ、口角の下がりを引き起こしているのが側頭部のコリ。ここのコリの大きな要因は食いしばりなど、奥歯をかみしめるクセだそう。そのため、我慢強い人やストレスフルな人は特にコリやすいとのこと。
5本の指で適度な圧をかけながら側頭部をしっかりほぐせば、「フェイスラインのたるみ」や「ほうれい線」「口角の下がり」など、顔全体の印象を左右するエイジングサインに働きかけてくれますよ。顔の印象が10歳は若返ります。
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■5:美人印象をアップする、顔ヨガ「おいしい顔」
ほうれい線やたるみを解消するなら、毎日の「顔ヨガ」も効果てきめん。ほうれい線に意識を向けながら、顔の筋肉を動かしましょう。口角もアップして表情もより豊かに、美人印象が格段にアップします。顔ヨガ講師の間々田佳子さんが実際の正しい顔の動きを教えてくれました。
顔ヨガ「おいしい顔」は、口角挙筋(こうかくきょきん)・舌筋を使用して口角アップ。きれいな笑顔になるエクササイズです。
【5-1】目線を上に、口角を上げて笑顔をつくる
目線を少し上にして、口角を上げて笑います。上の歯が8本見えているように。舌を出して舌先は小鼻を舐めるように上に向けます。
【5-2】舌先を上げたまま、左右に移動して3往復
舌先を上げたまま、左右の口角に移動。舌で唇を舐めないよう、しっかり外に出して。3往復しましょう。
■6:顔ヨガ「ムンクの顔」でほうれい線の解消&小顔効果も!
下眼瞼筋(かがんけんきん)を鍛えて、ほうれい線や目の下のむくみ、たるみ解消、目のクマ軽減や小顔効果も。顔全体をストレッチしてほぐしてくれます。
【6-1】口を「お」の形にして鼻の下を伸ばす
口を「お」の形にして鼻の下を伸ばします。ほうれい線が消えるように口を小さくすぼめます。
【6-2】目線を上げて目の下の伸びを感じる
顔はそのままで目線だけ上げます。天井を見るようにして目の下の伸びを感じます。
目線を上げたときに額にしわが入らないように気をつけましょう。額にしわが入ってしまう場合は、手で押さえて行いましょう。
■7:ほうれい線を予防する人気グッズ「PAO」を使ったエクササイズ
物理学と人間工学を追究し、口まわりの筋肉を効果的に鍛えるためだけに開発されたほうれい線解消アイテム「PAO」を使ったエクササイズもおすすめ。その独自のトリプル・テクノロジーによって、ただくわえて振るだけで両端のウェイトが大きく揺れて、効果的に口周りの筋肉に負荷を与えて鍛えてくれます。
問い合わせ先
- MTG TEL:0120-315-332
以上、ほうれい選を解消させるエクササイズ7選を紹介しました。継続は力なり、毎日エクササイズでほうれい線をなくして、顔の印象をぐっと若返らせましょう!
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 鈴木 宏(トップ画像)、青柳理都子(目&べろ回しエクササイズ、舌スイングエクササイズ)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(トップ画像・Precious専属モデル)、杏奈(目&べろ回しエクササイズ、舌スイングエクササイズ)
- ILLUSTRATION :
- かくたりかこ