「方舟」ってなんと読む?「かたふね」ではありませんよ!
明日・6月2日は『横浜開港記念日』です。1858(安政5)年に締結された日米修好通商条約によって、それまでの下田(静岡県)と箱館(現北海道函館)に加え、横浜(神奈川県)と長崎(長崎県)の港が開港しました。港と言えば船の集まるところ…というわけで、本日は、小型の「ふね」を意味する「舟」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「方舟」ってなんと読む?
「方舟」の読み方として正しくなるよう「〇〇〇ね」の○に、それぞれかな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「四角い形の舟」という意味の言葉です。
<使用例>
「私も、ノアのように、必要なものだけを方舟(〇〇〇ね)に乗せて旅立ちたいわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 方舟(はこぶね) です。
「方舟(はこぶね)」は熟字訓(熟語単位の読みがな)で、「方形の舟=四角形の舟=方舟」ということです。これ一語で旧約聖書の「ノアの箱船」を指すケースもございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「舟艇」ってなんと読む?
「舟艇」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ランチ、ヨット、ボートなど、小型の舟」という意味です。
<使用例>
「あなたの持ってるヨットって、舟艇というにはあまりに大きい高級クルーザーよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 舟艇(しゅうてい) です。
一般に、大型の舟を「船舶(せんぱく)」、小型の舟を「舟艇(しゅうてい)」と呼びます。この総称が「船艇(せんてい)」です。舟というと「帆船(はんせん)」など、「船(セン)」という音読みを連想する方が多いようですが、「舟」の音読みは「シュウ」ですので、お間違えのないように。
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本日は、6月2日『横浜開港記念日』にちなんで、「舟」という字の入った日本語から、
・方舟(はこぶね)
・舟艇(しゅうてい)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱