1884年の創業以来、「永遠の都」ローマのヘリテージや、その地に宿る伝統を映し出す唯一無二のクリエイションを開花させてきた「ブルガリ」。ブランド誕生140周年を迎えた2024年、史上最も特別なハイエンド ウォッチコレクション“エテルナ”を発表しました!

「色石の魔術師」の真骨頂を発揮した、世にも美麗なタイムピース

ブランドを象徴する、例えば“セルペンティ”のフォルム、あるいは「BVLGARI」というロゴがなくても、その壮麗なカラージェム使いによって、ひと目でこれが「ブルガリ」のクリエイションだと気づく人は多いでしょう。

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“エテルナ”のハイエンド ウォッチのなかでも、カラージェムのグラデーションの美しさが際立つ“フェニーチェ”。

この新たなハイエンド ウォッチコレクション“エテルナ”は、「色石の魔術師」と謳われる「ブルガリ」の非凡なセンス、クリエイティビティ、そしてクラフツマンシップが見事に融合した芸術作品です。

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“エテルナ”コレクションのハイエンド ウォッチたちを飾るのは、極めて高い審美眼によって選び抜かれたカラージェムたち。

個性豊かな“エテルナ”のハイエンド ウォッチのクリエイションを担ったのは、「ブルガリ」プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏。

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2001年から「ブルガリ」のウォッチメイキングにおけるキーパーソンとして数々の名品を生み出してきたボナマッサ氏。

実はボナマッサ氏は今春に行ったインタビューで、自身の「思い入れが深い作品」のひとつとして、「未発表のハイジュエリーウォッチ」、すなわちこの“エテルナ”のハイエンド ウォッチを挙げていました。

【関連記事:「ブルガリ」の名品ウォッチを生み出してきたキーパーソンが語る、レディスウォッチの現在地と今後の展望とは?】

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ボナマッサ氏の頭の中にあるアイデアが彼の手によってスケッチに起こされていく、ウォッチメイキングのファーストアプローチ。

ローマンハイジュエラーとしての「ブルガリ」のサヴォアフェールを、数々のまったく新しいアイデアと共に形にした新たなハイジュエリーウォッチ ── 今作をこう表現したボナマッサ氏の言葉どおり、ブランド誕生140周年を飾る、センシュアルかつとびきりエモーショナルなハイエンド ウォッチが誕生したのです。

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“エテルナ”ハイエンド ウォッチコレクションのなかでも、ひと際グラマラスな“フォアーキ ダルテ フィーチョ ペティート”。緻密なデザインどおりに、1石1石手作業でジェムセットが行われている。

ムーブメントまでエレガンスを貫くハイジュエラーの美学

“エテルナ”の眩いタイムピースたちを至高たらしめるエレメントは、美しい宝石だけではありません。すべてのピースに、世界最小の円型機械式ムーブメントの「ピコリッシモ」が搭載されています。

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2022年に発表された「ピコリッシモ(イタリア語で極小の意)」は、直径わずか12.3mm、厚さ2.5mmという極小ムーブメント。

ムーブメントは確かに「機械」ではあるものの、それは時計の「命」そのもの。「ピコリッシモ」は、ケースの中に宿るムーブメントまでも、気高く美しいひとつの「宝石」と解釈できる時計界の至宝です。

「我々のメゾンは皆さまから、よく、“色石の魔術師”という枕詞をつけていただきますが、ジュエリーのように美しい時計をつくることが使命だと思っております」 ── ボナマッサ氏はかつてこう語っていましたが、その信念と情熱が今また、こうして大輪の花を咲かせました。

■1:カラージェムで花火を表現した「フォアーキ ダルテフィーチョ」

イタリア語で花火という意味の「フォアーキ ダルテフィーチョ」と冠された作品は2モデル。

センターにあしらわれたラウンドカットのルビーから、ペアシェイプのカラフルなカラージェムとラウンドカットのダイヤモンドが輝くのは、“フォアーキ ダルテ フィーチョ ペティート”。

「ブルガリ」が得意とするクリエイションのひとつ、開閉するカバーで文字盤を見え隠れさせるシークレットウォッチで、希少な色石と、15世紀にベニスで発明されたアベンチュリンのインサートが組み合わされ、枠にとらわれない大胆なスピリットを表現しています。

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「フォアーキ ダルテ フィーチョ ペティート」/価格未定 ●ケース、ダイヤル、ブレスレット:PG×ルビー×イエローサファイア×ルベライト×ピンクトルマリン×ペリドット×アメシスト×タンザナイト×トパーズ×グリーントルマリン×オーバルマンダリンガーネット×サファイア×DIA ●ケース径:14mm ●ムーブメント:手巻き

もう1作品は、モダンな雰囲気を湛えるカフブレスレットタイプの“フォアーキ ダルテ フィーチョ マンシェッテ”。これは完成までに 1,450時間以上を要すタイムピースです。

花火が打ち上がる夜空の色を表現したダークなオニキスと、鮮やかな対比を見せるローズゴールド、ブルーチタンのカフ。カラージェムはより色彩美に溢れ、透明感のあるダイヤモンドと、手作業によりカット、ポリッシュされたオニキスのインサートが組み合わされています。

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「フォアーキ ダルテ フィーチョ マンシェッテ」/価格未定 ●ケース、ダイヤル、ストラップ:PG×ブルーチタン×ルビー×ブルーサファイア×ルベライト×イエローサファイア×マンダリンガーネット×タンザナイト×ツァボライト×ピンクトルマリン×グリーントルマリン×トパーズ×アメシスト×ペリドット×エメラルド×DIA ●ケース径:14mm ●ムーブメント:手巻き

■2:160カラットを超えるカラージェムで表現した不死鳥“フェニーチェ”

再生と不死の象徴である神話上の鳥をモチーフにした“フェニーチェ”は、「色石の魔術師」の真骨頂といえる至高のジュエリーウォッチ。完成までに3,000時間以上を要するという、紛うことなき芸術作品です。

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「フェニーチェ」/価格未定 ●ケース、ダイヤル、ブレスレット:WG×PG×パライバトルマリン×ブルーサファイア×ピンクサファイア×パープルサファイア×ルビー×タンザナイト×トルマリン×アクアマリン×アイオライト×ピンクガーネット×ロードライト×ルベライト×ピンクトルマリン×アメシスト×DIA ●ケース径:19mm ●ムーブメント:手巻き

見事なグラデーションを織りなすカラージェムは160カラット超。ブルー、レッド、ピンクからパープルまで、さまざまなカラーパレットが、不死鳥の造形美を彩ります。

シークレットウォッチのカバーには、非常に希少性の高い9.78カラットのパライバトルマリンを大胆にセット。繊細でいながら躍動感も宿す可動式の羽根が手首を包み込むユニークな透かし彫り構造により、鳥が翼を広げて飛び立つ形が表現されています。


創業140周年を迎えた「ブルガリ」のヘリテージを讃える“エテルナ”コレクションのハイエンドウォッチ。エレガンスを極めたそのクリエイションは、不朽のアイコンにも新たな美を授けました。次回は同コレクションから生まれた“セルペンティ”の新作をお届けします。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

※文中の表記は、PG=ピンクゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。

問い合わせ先

ブルガリ ジャパン

TEL:03-6362-0100

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この記事の執筆者
東京都出身。大学在学中から雑誌『JJ』などで執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったことから、機械式時計に開眼。『Precious』などの女性誌において、本格時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。SIHHとバーゼルワールドの取材歴は、女性ジャーナリストとしては屈指のキャリアの持ち主。好きなもの:海、ハワイ(特にハワイ島)、伊豆(特に下田)、桑田佳佑様、白い花、シャンパン、純米大吟醸酒、炊きたてのご飯、たまご、“芽乃舎”の野菜だし、“エルメス”のバッグと“シャネル”の靴、グレーのパーカー、温泉、スパ、素敵旅館、村上春樹、宇野千代先生、神社、日本の陶器(特に唐津焼)、朝ドラ、ドラミちゃん、長文のインタビュー原稿