「むねえり」ではありませんよ!「胸襟」ってなんと読む?
明日・6月19日は、『ロマンスの日』です。6と1を「ロマンティック」になぞらえた語呂合わせから制定された記念日で、日本ロマンチスト協会が「本当に大切な人と極上の一日を過ごす」ことを推奨しています。…ということで、本日は「ロマンス」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。さっそく1問目にまいりましょう。
【問題1】「睦言」ってなんと読む?
「睦言」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「仲良く語り合う会話。特に、男女の寝室での語らい」という意味の言葉です。
<使用例>
「改めて思い返せば、ここ数年、パートナーと睦言を交わすような時間は、なかったかもしれないわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 睦言(むつごと) です。
仲がよいことを「睦まじい(むつ-まじい)」と言いますね。そうした仲で交わす会話を「睦言(むつごと)」と言います。特に「愛し合う2人の寝室での会話」を指すイメージの強い言葉です。さて、「ロマンス」と言えば「胸のときめき」…ということで、2問目は「胸」という字の入ったクイズです。
【問題2】「胸襟」ってなんと読む?
「胸襟」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「胸のうち。心の中」を言う言葉です。
<使用例>
「ずいぶん時間がかかったけれど、最近、彼がようやく胸襟を開いてくれているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 胸襟(きょうきん) です。
「襟(きん)」は常用漢字の読み方ですが、高等学校で学習する程度と、難易度が比較的高めです。「胸襟(きょうきん)」は、字だけ見ると、物理的な襟(えり)のこと、と思ってしまいそうですが、「胸のうち。心のうち」と、精神的な部分を表現する言葉です。例文で扱った「胸襟を開く(きょうきんをひらく」は「思っていることを打ち明ける」という意味の慣用句です。
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本日は、6月19日『ロマンスの日』にちなんで、
・睦言(むつごと)
・胸襟(きょうきん)
の読みかた、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/日本ロマンチスト協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱