全世界12都市にホテルを展開する「ザ・ペニンシュラホテルズ」。それぞれの国や地域の特色を生かした、お食事やおもてなし、極上のくつろぎを体験できます。
東京・日比谷にある「ザ・ペニンシュラ東京」1Fにある「ザ・ロビー」では、2024年8月11日（日）まで「テイスト・オブ・タイ」と題し、タイの「ザ・ペニンシュラバンコク」内レストラン「ティプタラ」の人気メニューが提供されています。
“水上の楽園”という意味合いを持ち、チャオプラヤー川のリバーサイドで堪能できる伝統的なタイ料理で人気を博している「ティプタラ」。
「ティプタラ」を率いる料理長モンニパ・ルソング氏は、伝統的な調理法で季節の素材の味を生かしつつ、タイ独自の香辛料を組み合わせた本格的なタイ料理を得意としています。
「テイスト・オブ・タイ」では、現地で提供されているメニューより、人気のメニューを組み合わせた3品もしくは4品のプリフィックスコースメニューと、アラカルト14種を特別に提供。ランチタイム、ディナータイムともにいただくことができます。
今回は、Precious.jpライターが実際にお料理を体験。実食レポートを交えてその魅力をお伝えします。
ザ・ペニンシュラ東京「テイスト・オブ・タイ」実食レポート
正面玄関を入ると左右に広がる「ザ・ロビー」。明るく開放的で、暖かな雰囲気のコンチネンタルダイニングです。朝食からディナータイムまでさまざまなシーンで利用できるダイニングで、今回Precious.jpライターは、多くのゲストが集うランチタイムにお伺いしました。
まずは、お食事に合わせたお飲み物をいただきました。どちらもタイに着想を得て、ホテル最上階の「Peterバー」のミクソロジー&バーマネージャー・鎌田真理氏が創作したカクテルやモクテルです。
アルコール入りカクテルの「トロピカル スパイス」はバナナリキュールをベースとしたカクテルで、隠し味にタバスコを使用。ピリッとした辛みと、バナナの甘みが意外にもベストマッチします。ノンアルコールの「ココナッツ ウォーターメロン」は、ココナッツとスイカの甘みが楽しめる一杯。どちらもお食事とのペアリングを楽しみながらいただきます。
「テイスト・オブ・タイ」の4品コースは、前菜・スープ・メイン・デザートを、それぞれ2品のうちから自由に組み合わせて選べるスタイルです。3品コースの場合は前菜もしくはスープのどちらかになります。
メニュー表には「シェフのおすすめメニュー」や「スパイシーメニュー」などの表記に加え、アレルギー表記や、ベジタリアンメニュー、ポーク使用メニューなど、多種多様なゲストに合わせた記載がされていました。
ここでは牛フィレ肉を使った前菜「ヤムヌアヤーン」、手長海老を使用し、海鮮の旨みがたっぷりな「トムヤムクン メナム」、鴨コンフィとトロピカルフルーツのレッドカレー「ゲーン ペットペットヤン」（ジャスミンライスつき）、もち米とタイ産マンゴーのデザート「カオニャオ マムアン」の4品をセレクトしています。
ごろっとした骨付きのローストダックがのせられた「ゲーン ペットペットヤン」。ほろほろと柔らかいお肉がたまらないおいしさです。
シェフのルソング氏も「ぜひ召し上がってほしい」と太鼓判を押す本メニュー。カレー粉はもちろん、ニンニク、コリアンダーの根、胡椒など、タイの基本的なスパイスで香りをつけ、ターメリックパウダーで味に複雑さをもたせているそう。
スパイシーな辛みはありますが、パイナップルやぶどうなどのフルーティーさが加わって、日本人でも食べやすいお味でした。
日本でも馴染みのある「トムヤムクン」などもメニューにラインナップ。辛いイメージのあるトムヤムクンですが、海鮮の旨みがたっぷりで辛みがマイルドに感じられます。レモングラスやライムの酸味でさっぱりといただけました。
アラカルトメニューも充実！
コース料理のほか、アラカルトメニューも充実。前菜、スープ、海鮮・肉料理、麺・ご飯、デザートと、全14品が並びます。コース料理で選べる料理のほかにも、バラエティ豊かなお料理がラインアップされているので、アラカルトからセレクトしてコース風に仕立てても◎。
「テイスト・オブ・タイ」のお料理は、「ティプタラ」の味をそのまま再現しているそう。日本にいながらにして、本場タイの味を味わえます。
「ティプタラ」の人気メニューのひとつが、「ポメロ」という果物を使った前菜「ヤムソムオー ヌアプー」。ポメロとは、日本でいう「文旦」の仲間の柑橘類で、タイでは人気の果物のひとつです。
シャキシャキとした食感で、爽やかな酸味と甘みのバランスがバッチリ。食べ慣れたものだとグレープフルーツにもやや近いお味ですが、グレープフルーツよりも食感がよく、苦みも少ない印象でした。
ポメロの爽やかな味わいと、フリットのように揚げたサクサクの渡り蟹の相性もよいひと皿。ナッツの香ばしさや甘みもくせになります。辛さはないので、辛いお料理と合わせてもよいかもしれません。
ココナッツミルクをベースとした鶏胸肉のスープ「トムカーガイ」。真っ白なスープで、ココナッツと聞いて甘い味を想像しますが、意外と辛みがあります。ココナッツミルクのほのかな甘みに、ライムの酸味が効いています。
今回、「ティプタラ」の味わいを再現するために、ガランガル、レモングラス、カフィアライムの葉、コリアンダーの根といった、本場タイで使用されているハーブが使用されています。中には日本国内では手に入らないため、タイから取り寄せているものもあるのだとか。
「トムカーガイ」にもカランガルという、生姜にも似たピリッとスパイシーなハーブが使用されています。
お肉メニューも。コリアンダーの風味が爽やかな「コームーヤーン」は、やわらかい豚肉をグリルし、薄く切り分けたお料理です。エスニックソースをかけていただきます。
ジューシーなお肉でクセもなく、しっかりした味付けはお酒にも合います。カクテルのほか、タイ生まれのビール「シンハービール」（￥1,500）も提供されているので、ビールと合わせて楽しむのもよいですね。
「ホイシェル ヤン パッポンカリー」は、ホタテと卵のカレーです。セロリやパクチーなどの香草が使われており、風味も豊か。ホタテはとっても柔らかくて大きく、食べごたえもあります。メニューには「スパイシー」の表記はありませんでしたが、しっかり辛みを感じられるひと皿でした。
今回本場のお料理を提供するにあたり、基本的にはタイでの味をそのまま再現しつつも、たとえば自家製のカレーペーストを使用するタイカレーは、香り高いタイハーブや唐辛子のバランスを調節し、日本人の味覚に合うように辛みが少し抑えられているそう。
スパイスが効いた独特の風味はそのままに、ほんの少しの辛みがアクセント。タイカレー好きにはたまらないお味でした。
アラカルトだからこそ選べる「麺・ご飯メニュー」にも注目です。
日本でも人気の「パッタイ」は、旨みたっぷりの大きな海老がのっています。麺は、甘辛いソースが食べやすいおいしさです。ピーナッツの甘みが味のアクセントになっています。
「カオパット ナムプリック マンクン」はタイ風のシーフードの炒飯。シュリンプペーストが使われた、海鮮の旨みが凝縮されたひと皿です。ザクザクとしたクリスピーフィッシュが、食感や風味に変化を加えます。
デザートは3種類。コース料理でセレクトした「カオニャオ マムアン」に加え、クワイを使ったデザート「タプティム サイアム マプラオ オン」、フライドバナナにグリーンライス、ココナッツアイスクリームを添えた「カオマオ トーツ アイティームガティ」の3品です。日本ではなかなかお目にかかれないタイのデザートは必見です。
特に「カオニャオ マムアン」は、見た目の美しさに感動！ もち米のまわりに甘みたっぷりのマンゴーが並べられ、上からココナッツソースをかけたひと皿。デコレーションも綺麗でした。
料理長モンニパ・ルソング氏のコメント
今回のプロモーションに際し、香辛料を組み合わせたタイ料理を得意とする料理長モンニパ・ルソング氏からは次のような想いをお伺いすることができました。
「タイ料理の味を引き立てるためには、適切な材料の組み合わせ、調理方法、新鮮なハーブやスパイスを掛け合わせることが必要です。お肉、お魚、野菜、そして豊富なフルーツ類を盛り込み、スパイスやハーブを加え、丁寧に時間をかけて調理することで、辛み・甘み・酸味・塩味の絶妙なバランスが取れた味ができあがります。自然の香りをそのままに持つフレッシュハーブをふんだんに使用したティプタラのお味を、ぜひご賞味ください」（ルソング氏）
まるでタイに来たかのような非日常感を楽しめる本プロモ―ション。タイ料理というと辛いイメージがありますが、日本人でも食べやすい味のものが多かったのが印象的でした。
ひと皿ごと、適度にボリュームがあるため、何人かでシェアしながらいろいろなお料理を楽しむのもおすすめです。Precious.jpライターも、シェアしながら堪能させていただき、まさに時間を忘れるような楽しいひとときを過ごしました。
期間中、ザ・ペニンシュラ東京では、「ザ・ロビー」でのタイ4品ディナーコース（2名分）とオリジナルカクテルが付いた特別な「テイスト・オブ・タイ」宿泊プランも販売されています。
今年の夏のお食事は、ザ・ペニンシュラ東京の「テイスト・オブ・タイ」の本場タイ料理で、上質なアジアン気分を味わってみてはいかがでしょうか？
問い合わせ先
- ザ・ペニンシュラ東京「ザ・ロビー」
- TEL：03-6270-2888
- 住所／東京都千代田区有楽町1-8-1 1F
関連記事
- 点心とスイーツを同時に楽しめる！「ロイヤルパークホテル」のチャイニーズアフタヌーンティーを体験
- 「ザ・ペニンシュラ東京」のスパで至高のウェルネス体験を！ 日本で唯一のフェイシャルトリートメントメニューが新登場
- 「ザ・ペニンシュラ東京」や「コンラッド大阪」など｜ラグジュアリーホテルで味わう「初夏のアフタヌーンティー」５選
- TEXT ：
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
Twitter へのリンク
- EDIT ：
- 小林麻美
