「むせいもの」ではありません!「無精者」ってなんと読む?
明日・8月5日は、令和6年の夏の二度目の「土用丑の日」です。夏の土用丑と言うと、鰻を頂いて精をつけよう…という慣習がございますね。暑気あたりや夏バテの多い時期に、栄養価の高い鰻を食す習慣を結びつけた先人の知恵ですが、「夏の土用」は「立秋の直前の18日間」を指しますので、日の十二支「丑」が2回めぐる年がございます。今年はまさにそうで、鰻を食すきっかけが2回もあるのが嬉しいですね(笑)。…というところで、1問目のクイズです。
【問題1】「バテる」の語源って?
「夏バテ」の「バテる」の語源となった言葉を、以下の選択肢の中から選んでください。
1:婆てる
2:果てる
3:馬蹄る
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:果てる です。
「バテる」は、スポーツ選手や競馬業界などで「疲れ果てる」ことを表す俗語だったものが一般化した、といわれております。ですので、語源は「果てる」になります。
さて、2問目は「鰻を頂いて精をつけよう」の「精」という字の入ったクイズです。
【問題2】「無精者」ってなんと読む?
「無精者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「何をするにも面倒くさがる人」という意味の言葉です。
<使用例>
「あの人は夏バテしているというより、もともとが無精者なのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 無精者(ぶしょうもの) です。
「精」には「気力」という意味もございますので、「気力が無い、または感じられない」ことを「無精(ぶしょう)」と言います。そのような人を指す言葉が「無精者(ぶしょうもの)」です。ほかにも、手紙を書くことをおっくうがる「筆無精(ぶでぶしょう)」や、出かけることをめんどうくさがる「出無精(でぶしょう)」などの熟語もございますね。
***
本日は、8月5日、令和6年の夏の2回目の「土用丑」にちなんで、
・ばてる
の語源の豆知識と、
・無精者(ぶしょうもの)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱