「十千万」ってなんと読む?「じゅっせんまん」ではありませんよ!
明日・8月17日は、日本で初の千円紙幣が発行された日です。1945(昭和20)年のこの日、戦後の激しいインフレ対策として、当時でいちばんの高額紙幣となる千円紙幣が発行されました。肖像は記紀(『古事記』と『日本書紀』の総称)に登場する英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)でした。ということで本日は「千」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「十千万」ってなんと読む?
「十千万」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「名詞(多くは助数詞)の上について、そのものの数や了などが非常に多いことを表す」という意味の言葉です。
<使用例>
「ああ~、数日で十千万円を使い果たすような贅沢がしてみたいわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 十千万(とちまん) です。
実際の数の単位に十千万(じゅっせんまん)は存在しませんので、「十千万(とちまん)」は、架空の「大変に多い数・巨万のイメージ」を表現した言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「打千切」ってなんと読む?
「打千切」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「競走・競技などで大差をつけること」です。
<使用例>
「大谷選手みたいな、打千切のホームランを期待してるわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 打千切(ぶっちぎり) です。
「ぶっちぎり」「ぶったたく」などの「ぶっ」の漢字表記は「打」です。これに「千切る(ちぎ-る)」の名詞形をつなげた言葉が「打千切(ぶっちぎり)」です。
***
本日は、明日8月17日、日本初の千円札が発行された日にちなんで、「千」という字の入った日本語から、
・十千万(とちまん)
・打千切(ぶっちぎり)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/ゆすはら雲の上の図書館ホームページ/東京書芸館ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱