「太刀打」ってなんと読む?「たとうだ」ではありません!
明日・8月18日は、豊臣秀吉の忌日『太閤忌』です。秀吉と言えば、平民から出世し天下統一を成し遂げた稀代の名将として、日本で最も語り継がれている武将かもしれませんね。ちなみに「太閤」はもともと「摂政・太政大臣に対する敬称」ですが、秀吉があまりにも有名なため、その代名詞としても使われていますね。ということで本日は「太」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「太公」ってどんな人?
「太公」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:父または祖父のこと
2:他人の父を敬って言う語
3:高齢者を敬って言う語
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1、2、3すべて です。
「太公」は、主に年配の男性を敬う語ですが、ほかに、「中国の周代の政治家・太公望(たいこうぼう)」の略語として使われるケースもございます。「大公」と、「太」ではなく「大」の字を使う熟語では別の言葉になり、こちらは「ヨーロッパの君主の一門の男子の敬称」「ヨーロッパの小国の君主の称」「君主・皇族・諸侯をいう語」の意味で使われます。「太閤」含め、ややこしいですが、間違えないように覚えておきたいですね。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「太刀打」ってなんと読む?
「太刀打」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「互角の勝負をすること」「刀で打ち合い、戦うこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「秀吉の見事な策略に、誰も太刀打できなかったわけね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 太刀打(たちうち) です。
「太刀(たち)」は「長大な刀剣の総称」で、短小の刀とこれを区別して言う言葉です。今回の「太刀打(たちうち)」のほかにも、「助太刀(すけだち)」「太刀魚(たちうお)」などなど、日本語には「太刀(たち)」の入る表現がたくさんございますので、スムーズに読めるようにしておきたいですね。
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本日は、8月18日、豊臣秀吉の忌日『太閤忌』にちなんで、「太」という字の入った日本語から、
・太公(たいこう)
・大公(たいこう)
の意味や、
・太刀打(たちうち)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱